ブルームサービス

Broom Service


2-5

プレイ人数

45+

プレイ時間

10+

推奨年齢

難易度

箒にまたがって薬を届けよう!
傑作心理戦カードゲーム

プレイヤーは魔女・ドルイド・採集民となり、注文通りにポーションを配達して報酬を獲得します。各プレイヤーが行うアクションには、リスクが高いが報酬が大きくなる「勇敢な行動」と、リスクが低いが報酬も少なくなる「臆病な行動」があり、プレイヤー間での心理戦が盛り上がります。
他プレイヤーを出し抜き、最も多くの勝利点を獲得できるのは誰でしょう。年間ボードゲーム大賞も獲得した傑作ボードゲームです。

ゲームの準備 
ゲームボード

・テーブルの中央に広げます。
・城にかかっている旗が赤い面を使用します。

スタートプレイヤー

・最年長者がスタートプレイヤーになります。

プレイヤーコマ

・各プレイヤーは1色選び、プレイヤーコマ2個を受け取ります。
・それぞれをボード上の城の絵が描かれた場所のどちらかにおきます。

勝利点マーカー

・プレイヤーコマと同色のマーカーを受け取ります。
・ボード上の外周の10点のマスにおきます。

役割カード

・プレイヤーコマと同色の、10枚の役職カードを受け取ります。

ポーションコマ

・緑/紫/オレンジのコマを各1個ずつ受け取ります。
・残りはストックとして色別にまとめて置いておきます。

魔法の杖タイル

・スタートプレイヤーとその右隣のプレイヤーは1枚ずつ受け取ります。
・それ以外のプレイヤーは2枚ずつ受け取ります。
・残りはストックとしてまとめて置いておきます。

早見表タイル

・全てのプレイヤーが見える場所に置いておきます。
・表面にはプレイの手順が、裏面には勝利点の一覧が書かれています。

暗雲タイル

・白い雲が描かれている面を下にしてよく混ぜます。
・ボード上の雲の形のスペースにランダムに1枚ずつ置いていきます。
・残ったタイルは使用しません。

イベントカード

・10枚をシャッフルし、7枚をランダムに選び山札とします。
・山札はゲームボードの近くに置き、一番上のカードを公開します。
・残ったカードは使用しません。

魔法にかかった役職

・プレイ人数が5人以下の場合、使用していない役職カードのうち1色10枚をよくシャッフルします。
・イベントカードの隣に山札として置き、次の枚数をめくり公開します。
 2人プレイ時:3枚
 3人プレイ時:2枚
 2人プレイ時:1枚
・プレイ人数と魔法にかかった役職の合計が5になるようにします。

拡張ルール用

・拡張ルールを追加する場合に使用します。
 アミュレットタイル
 土地タイル
 嵐タイル

ゲームのプレイ 
ゲームの目的

・7ラウンド終了時、最も多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが勝者となります。

ゲームの流れ

・ゲームは7ラウンドを行います。
・7ラウンド終了時に、最も多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが勝利します。

ラウンドの流れ

・各ラウンドでは次のフェイズを実行します。
 ① 選択フェイズ(4枚の役割カードを選びます)
 ② 対決フェイズ(アクションを実行します)
・全ての役割カードを使用したらラウンドは終了します。

① 選択フェイズ

・各ラウンドの開始時に、各プレイヤーは10枚の役割カードの中から4枚を選びます。
・「増やす?減らす?」のイベントが公開されている場合は例外です。
・選んだ4枚を手札として持ち、使用しない6枚を脇に伏せて置いておきます。
・「魔法にかかった役職」と同じ役割カードは、そのカードをプレイすると勝利点を3点失います。これはカードの効果を使用したかにかかわらず、場に出した時点で失います。
・全てのプレイヤーが役割を選んだら、対決フェイズに移ります。

② 対決フェイズ

・各対決フェイズでは時計回りで順番に手番を行います。スタートプレイヤーが最初の対決ファイズを行います。
・次の順番で処理を行います。
 a. スタートプレイヤーがカードを出す
 b. その他のプレイヤーがカードを出す
 c. 勇敢な行動を行う
・全てのプレイヤーの手札が0枚になると、ラウンドが終了します。

②-a. スタートプレイヤーがカードを出す

・スタートプレイヤーは手札の4枚の中から1枚を選び、場に公開します。
・その時、カードの下部に書かれている文章のうち、「勇敢な行動」か「臆病な行動」のどちらかを選び読み上げます。
・他のプレイヤーは、自分の手番までその役職カードを持っているかどうかは秘密にしなくてはいけません。
・もし1枚も手札がない場合、その左隣のプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

《勇敢な行動を選んだ場合》
・直ちには効果を適用しません。他のプレイヤー次第で行動を実行できない場合があります。
・行動を実行せず、左隣のプレイヤーの手番に移ります。

《臆病な行動を選んだ場合》
・直ちにその効果を適用します。
・その後、左隣のプレイヤーの手番に移ります。

②-b. その他のプレイヤーがカードを出す

・スタートプレイヤーがプレイしたカードと同じカードが手札にあるかどうかで処理が異なります。

《同じカードがない場合》
・「パス」となります。
・左隣のプレイヤーの手番に移ります。

《同じカードがある場合》
・そのカードをプレイしなくてはいけません。
・もしカードを出し忘れていた場合、その後そのカードは使用せずに捨て札とします。
・その時、カードの下部に書かれている文章のうち、「勇敢な行動」か「臆病な行動」のどちらかを選び読み上げます。

《勇敢な行動を選んだ場合》
・スタートプレイヤーと同様で直ちには効果を適用しませんが、先に同じ行動を選んでいたプレイヤーの勇敢な行動を無効にすることができます。
・勇敢な行動が無効になったからといって、臆病な行動を取ることはできません。
・行動を実行せず、左隣のプレイヤーの手番に移ります。

《臆病な行動を選んだ場合》
・直ちにその効果を適用します。
・その後、左隣のプレイヤーの手番に移ります。

②-c. 勇敢な行動を行う

・全てのプレイヤーが1回ずつ手番を行うと、最後に勇敢な行動を選んだプレイヤーが「勇敢な行動」を実行します。
・これで1つの対決フェイズが終了し、次の対決フェイズに移行します。
・このラウンドで勇敢な行動を行ったプレイヤーが、次のフェイズのスタートプレイヤーになります。
・全てのプレイヤーが「臆病な行動」を取った場合は、スタートプレイヤーは変わりません。
・手札を持っているプレイヤーが1人でもいる限り、次のフェイズの準備をします。

ラウンドの終了

・全てのプレイヤーの手札が0枚になると、ラウンドが終了します。
・ラウンドの終了時に発生するイベントがあれば、イベントの処理を行います。
・7ラウンド目ではない場合、次のラウンドの準備をします。
・7ラウンド目の場合、ゲームが終了します。

次のラウンドの準備

・イベントカードの山から1枚引き、公開します。これまでに公開されていたイベントカードは効果を失います。
・魔法にかかった役職カードを使用している場合、新たに公開します。山札が尽きている場合、10枚全ての役割カードをシャッフルし、新たな山札を作ります。
・次のスタートプレイヤーは、前のラウンドで最後に勇敢な行動をしたプレイヤーです。
・選択フェイズからラウンドを開始します。

ゲームの終了と勝者 
ゲームの終了

・7ラウンドが終了するとゲームは終了します。
・各プレイヤーは次の方法で勝利点を計算します。

勝利点の計算

・集めたイナズマの数による勝利点
・残ったリソースによる勝利点
 4種類の異なるリソースの1セット毎に4点
 3種類の異なるリソースの1セット毎に2点
・あまったリソースからは勝利点を得ることはできません。

ゲームの勝者

・最も多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが勝者となります。
・同点の場合、最も多くのリソースを持っているプレイヤーが勝者となります。
・それも同数の場合、その全員が勝者となります。

役割カードガイド 
カードの効果の適用

・カードの効果を適用できない、したくない場合でも、その行動を取ることができます。逆に、効果が適用できるのにしないことができます。 ・勇敢な行動の効果を適用しない場合でも、次のスタートプレイヤーになります。
・場に出したカードは自分の前に少しずらして重ねて置いて置きます。そのことで残りの手札が他のプレイヤーから分かるようになっています。

採集民

・プレイヤーは新しいリソースを獲得します。
・「勇敢な行動」の場合3個、「臆病な行動」の場合1個になります。
・リソースは無限にあるものとし、足りない場合は別のもので補います。

魔女

・プレイヤーコマ1つを動かすことができます。
・「勇敢な行動」であれば、ポーションを配達して勝利点を得ることができます。

《魔女の配達》

・自分のコマを1つ選び、プレイしたカードに対応する地形の隣接エリアに移動させます。
・そのエリアにプレイヤーコマが何個あっても構いませんが、暗雲タイルや嵐タイルがあるエリアには侵入できません。
・移動先のエリアのエリア内部か境界にある丸屋根の塔のうち1カ所を選び、その屋根の色に対応したポーションを1個配達します。
・丸屋根の塔は、ゲーム中に1度しか配達できません。
・四角い屋根の塔には何度でも配達することができます。
・塔にアイコンで示されているだけの勝利点を獲得し、その分だけ勝利点マーカーを動かします。
・魔法の杖タイルのアイコンがあれば、その分だけ魔法の杖タイルを受け取ります。
・1枚の役割カードで配達できるポーションは1つだけです。

ドルイド

・ポーションを塔へ配達して勝利点を得ることができます。
・勇敢な行動」であれば、さらに追加で3勝利点を獲得できます。

《ドルイドの配達》

・魔女の配達と同様に配達しますが、次の点が異なります。
・プレイヤーコマは移動させません。
・プレイヤーコマのうち少なくとも1つが配達先の塔と同じエリアにいる必要があります。
・勇敢なドルイドの場合、通常の勝利点に加え、追加で3点獲得します。ただし、配達が実際に行われた場合のみ獲得します。

《塔のエリア》

・その塔の根元が接しているエリアにあるものとします。
・境界線上にある場合、2つのエリアにあるものとします。

《雲》

・プレイヤーコマは水のエリアには進入することも通り抜けることもできません。
・暗雲タイルや嵐タイルが1枚でも置かれているエリアも同様です。
・このエリアに移動したい場合は、「天気の妖精」の効果でその雲タイルを除外する必要があります。
・こうして除外した雲タイルは手元に置いておき、勝利点を獲得します。

《天気の妖精》

・プレイヤーのコマのうち少なくとも1つが、除去したい雲タイルの存在するエリアの隣接エリアにいる必要があります。
・除去する雲タイルに記されている星の中の数字と同じだけ、手持ちの魔法タイルを使用する必要があります。
・使用した魔法タイルはストックに戻します。
・勇敢な行動の場合、追加で3勝利点を獲得します。ただし、実際に雲を除去できた場合に限ります。

イベントカード 
「増やす?減らす?」

・全てのプレイヤーはラウンド開始時に役割カードを選ぶ際、1〜5枚のカードを選ぶことができます。
・選んだ枚数は他のプレイヤーには秘密です。全員が選び終わったら、枚数を公開します。
・選んだ枚数によって、勝利点が増減します。

「闇市」と「違法醸造所」

・手番プレイヤーは「臆病な行動」を選択した場合、通常の効果の代わりにイベントカードの効果を適用することができます。

「危険な場所」

・ラウンド終了時に次の地形エリアにコマがある場合、対応する勝利点を失います。

「守られた場所」

・ラウンド終了時に次の地形エリアにコマがある場合、対応する勝利点を獲得するか失います。

「手のひらの上には?」

・各プレイヤーは自分が所持しているリソースの合計数を宣言します。
・その後、任意の数のリソースを手の中に握り、全員同時に公開し、その数を比較します。

「すっからかん」

・リソースを支払う必要がなくなります。

「最高傑作!」

・4種類のリソースとは、3色のポーションと魔法の杖タイルを指します。
・各プレイヤーは4個1セットまでしか支払うことができません。

「共鳴」

・プレイヤーコマは2個とも同じ地形のエリアに存在する必要があります。同一エリアじゃなくても構いません。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:2-5人(BEST:4人)
  • プレイ時間:45-75分
  • 推奨年齢:10歳以上
  • 発売時期:2015年
  • 参考価格:5,500円
  • 受賞歴:ドイツ年間ボードゲーム大賞 2015年エキスパート大賞
  • テーマ:魔女×宅急便
  • メカニクス:セットコレクション/推理/アクション事前決定/バッティング
  • ゲームデザイナー:アンドレアス・ペリカン/アレクサンダー・フィスター