コーヒー・ロースター

Coffee Roaster


1

プレイ人数

30+

プレイ時間

12+

推奨年齢

難易度

完璧なコーヒーを目指して
コーヒー豆ビルディング

プレイヤーはコーヒーの焙煎士となり、完璧なコーヒーを作ろことを目指します。様々な豆の種類に合わせた適切な作業を行い、豆の魅力を最大限引き出し、カップテストで味を確かめます。チップを袋に入れて引くバッグビルディングで豆の焙煎具合を調整しつつ、様々な効果を駆使してチップを変化させたりしていきます。
ボードにまでこだわりを感じる豪華なコンポーネントとジャラジャラと袋をかき混ぜる感触で、ボードゲームしてる感をじっくり味わうことができます。お題となる豆が22種類も入っているためリプレイ性も高いです。

ゲームの準備 
ゲームモード

・スタンダードモードとイージーモードの2つがあります。おもりアイコン2つがスタンダード、1つがイージーです。
・「焙煎ボード」と「温度計と焙煎カウンターボード」には2つの面があるので、使用するモードの面を上にします。

焙煎ボード

・自分の前に置きます。
・「特殊効果チップ」5枚を裏にして混ぜ、焙煎ボードの四角形のマスに表にして置きます。
・「オールマイティチップ」を焙煎ボードの楕円形のマスに置きます。

温度計と焙煎カウンターボード

・焙煎ボードの上側に合わせて置きます。
・「焙煎マーカー」を焙煎カウンターの0のマスに置きます。
・「煙チップ」を温度計の赤井ますの煙マーク内に記された枚数だけ重ねて置きます。スタンダードモードでは、2枚と3枚です。
・温度計はラウンド数の記録と同時に、「ラウンドで引くチップの数」と「ラウンド開始時に獲得する煙チップの数」を表しています。

カップテストボード

・焙煎ボードの右のくぼみに合わせて置きます。

ビーンズシート

・遊び方は2種類あり、1種類か3種類の豆をプレイします。
・「トライアルメニュー」では1枚だけ選びます。
・「フルメニュー」ではまず1枚を選び、その結果に応じて2種類目、3種類目と選んでいきます。最初に選ぶ1枚は黄土色のカードの初級の豆から選びます。

チップ

・選んだビーンズシートに記されているチップを箱から取り出し用意します。
・取り出したチップは全て袋に入れます。

《イージーモードの場合》
・取り出したチップのうち赤、緑、青それぞれ1枚ずつをボードの左上に置きます。
・これらのチップは以降の焙煎ラウンドの間、袋から引かれたチップとして扱います。

ラウンドマーカー

・ビーンズシートに記された水分チップの枚数を確認し、それに応じた温度計のマスに置きます。

ゲームのプレイ 
ゲームの流れ

・ゲームは「焙煎フェイズ」と「カップテストフェイズ」の2つのフェイズに分かれています。
・「焙煎フェイズ」では、規定のラウンド以内で任意の数だけラウンドをプレイします。豆チップの焙煎度を上げたり、特殊な効果を使用したりします。
・「カップテストフェイズ」では、袋からチップを引き、焙煎士としての腕前を測ります。

「焙煎フェイズ」 
フェイズの流れ

・焙煎フェイズは複数のラウンドをプレイします。
・ラウンドでは次の順番で処理を行い、規定のラウンド数以下の任意のラウンドをプレイします。
 1. 温度を上げる
 2. 袋からチップを引く
 3. 水分を取り除く
 4. チップの効果を使う
 5. チップの焙煎度を上げる
 6. 焙煎を続けるか、カップテストに進むかを決める
・カップテストに進むことを決めると、コーヒーの焙煎具合の確認を行います。

1. 温度を上げる

・第1ラウンドではこの処理はスキップします。
・第2ラウンド以降は、温度計ボードのラウンドマーカーを右隣のマスへ進めます。
・そのマスに煙チップがある場合、そのチップ全てを袋に入れます。

2. 袋からチップを引く

・温度計にある数字(6〜14)は、そのラウンドで引くチップの数が記されています。
・袋の中身を混ぜてランダムにその数のチップを引き、手元に置きます。
・支持された数よりも袋の中のチップの数が少ない場合は、チップ全てを引き、ゲームを続けます。

3. 水分を取り除く

・引いたチップの中に「水分チップ」があれば、ゲームから除外します。
・除外したチップは箱に戻しても良いですが、袋の中を把握するためにもまとめてビーンズシートの上に置いておくことをオススメします。

4. チップの効果を使う(任意)

・チップ1枚ごとに効果を使うかどうかを決めることができます。
・効果を使う順番は決まっており、「a. 即時効果を使う」→「b. フレーバー効果を使う」です。

「a. 即時効果を使う」
・焙煎ボードの左側のエリアが即時効果エリアです。

《特殊効果を使う》
・使いたい効果のマスに対応する色のチップを配置します。
・3色に分割されているマスは、3色のうちどの色でも配置できます。
・チップを配置すると、即座にその効果を適用します。
・ゲーム中に各効果は1度ずつしか使用できません。使用したことを示すため、配置したチップはそのままボード上に置いておきます。

《オールマイティチップの獲得》
・獲得には、焙煎度0と1のチップが1枚ずつ必要です。これらは別々のラウンドに配置しても構いません。
・獲得したチップは手元に移動し、そのラウンドから使用することができます。
・3色のいずれかの色のチップとして使用することができます。

「b. フレーバー効果を使う」
・焙煎ボードの右側のエリアが特殊効果エリアです。
・フレーバーチップには3種類の効果があります。
 コク(赤):濃縮効果
 酸味(緑):保持効果
 香り(青):分割効果
・フレーバーチップの効果を使うと、手元に豆チップに影響を与え、袋に戻します。つまり、焙煎度の上昇を避けることができます。
・フレーバーチップの効果を使用したら、特殊効果エリアの対応する色の空きマスにチップを配置します。
・特殊効果エリアに対応する色の空マスがない場合、フレーバー効果を使用することができません。
・必要なマスは2つずつあり、これらは別々のラウンドに配置しても構いません。
・3色に分割されているマスは、3色のうちどの色でも配置できます。
・2マスにチップを配置すると、対応する四角い特殊効果チップを取り、「カップテストボード」の対応するマスに置きます。
・特殊効果チップを得ても、配置したチップはそのままボード上に置いておきます。

《コク(赤):濃縮効果》
・2枚の豆チップを箱に戻し、その焙煎度の合計と等しい豆チップ1枚を箱から取り、すぐに袋に入れます。
・焙煎度が0,1,2のチップでのみ使用できます。

《酸味(緑):保持効果》
・手元に2枚の豆チップを選び、袋に戻します。
・対象となるのは焙煎度0,1,2,3,4のチップのみです。
・2枚の豆チップは異なる種類でも構いません。
・必ず2枚を戻す必要があります。

《香り(青):分割効果》
・1枚の豆チップを箱に戻し、その焙煎度と合計の焙煎度が等しくなる豆チップ2枚を箱から取り、すぐに袋に入れます。
・焙煎度が2,3,4のチップでのみ使用できます。

5. チップの焙煎度を上げる

・次の順番で処理を行います。

a. 焙煎度を上げる
・焙煎度が高いチップから低いチップへと順番に、焙煎度を1ランクずつ上げる処理を行います。
・チップを箱に戻し、1つランクの高いチップを取り、袋に入れます。
・焙煎度4の豆は「焦げ豆」になり、ゲーム終了時にマイナス点になります。
・もし焙煎度を上げる際に、対応する豆チップが足りない場合、それらの豆の焙煎度は上がらず、そのまま袋に戻します。

《温度計がレッドゾーンを指している場合》
・ラウンドマーカーが温度計の赤いスペースにある場合、通常の1ランクではなく2ランク焙煎度を上げます。
・焙煎度3の豆が「焦げ豆」になることになります。
・「硬質豆」は例外で2ランク上昇でも「焙煎度0の豆」になります。

b. 袋に戻す
・手元に残っているチップ全てを袋に戻します。

c. 焙煎カウンターを使う
・上昇した焙煎度分だけ焙煎マーカーを進め、袋の中の焙煎具合を記録します。
・豆が1ランク上昇するごとに1マス移動させます。4つの豆が1ランク上昇すると、4マス進みます。
・焙煎度4の豆が焦げ豆になった場合は、4マス後退させます。
・ボードに豆を配置した場合などもマーカーを動かします。

6. 焙煎を続けるか、カップテストに進むかを決める

・焙煎が1段階進むごとにこのまま焙煎を続けるか、カップテストに進むかを決めます。
・焙煎を続ける場合、「1. 温度を上げる」から再度処理を進めます。
・カップテストに進む場合、コーヒーの焙煎具合の確認に進みます。

カップテストフェイズ 
フェイズの流れ

・カップボードにチップを配置していき、焙煎したコーヒーの味を確認します。
・袋から1枚ずつチップを引き、「カップテストボードに配置する」か「焙煎ボード上の紙皿に配置する」かを決めます。
・チップは空きマスにのみ配置できます。1マスに1チップのみ配置できます。
・一度配置したチップの移動はできません。
・水分チップを引いた場合は、ゲームから除外します。
・カップの楕円形の10マス全てが埋まるか、袋のチップがなくなるとゲームは終了します。

「カップテストボードに配置する」

・カップのマスは左上から右下に向かって順番にチップを配置します。
・四角いマスにはチップを配置できません。
・特殊効果「追加の豆」や「甘み」を獲得していると配置する豆チップの数が少なくなります。

「焙煎ボード上の紙皿に配置する」

・紙皿のチップは得点計算の対象になりません。
・紙皿に空きマスがない場合、引いたチップは全てカップに配置します。

特殊効果

《特殊効果「追加の豆」》
・焙煎フェイズで獲得している場合、配置できる豆チップが1つ少なくなります。

《特殊効果「甘み」》
・焙煎フェイズで獲得している場合、配置できる豆チップが1つ少なくなります。

《特殊効果「紙皿」》
・焙煎ボード下の紙皿を使用するには、焙煎フェイズで獲得している必要があります。

《特殊効果「引き直し」》
・焙煎フェイズで獲得している場合、カップの中身を後から変更することができます。

得点計算

・次の3つのプラスポイントとマイナスポイントを計算します。
・獲得した得点が焙煎の成績となります。
・焙煎記録表の最初の欄にコーヒー名、次の欄に獲得した各ポイントを記入します。計算した得点は最後の欄に記入し、この得点結果によって、次のゲームで使用するビーンズシートが決まります。

1. ローストポイント
・カップ内のチップの焙煎度を合計します。
・ビーンズシートのローストポイント表を参照します。上段の数字が焙煎度の合計で、下段の数字が獲得する得点になっています。
・焙煎度がローストポイント表の範囲外の場合、得点はありません。

2. フレーバーポイント
・ビーンズシート下部のフレーバーポイント欄にあるチップを確認します。
・それらのチップがカップ内に配置できているかを確認し、その数に応じて次の得点を獲得します。
 1枚:1点、2枚:3点、3枚:6点、4枚:10点
・オールマイティチップは、好きな色のチップの代わりにできます。
・特殊効果「甘み」がフレーバーポイント欄に記されている豆もあります。そうでない場合、「甘み」チップは3色の好きな色の代わりにできます。

3. スキルポイント
・カップ内に焙煎度が同じチップが何枚あるかを確認し、次の得点を獲得します。
 3枚:1点、4枚:3点、5枚:6点、6枚:10点、7枚以上:5点
・特殊効果「追加の豆」チップはスキルポイントの対象にはなりません。

4. マイナスポイント
・カップの10マスに次のチップがあるとマイナスポイントを獲得します。
 硬質豆:-1点、煙:-1点、焦げ豆:-1点
 欠点豆:-2点
・紙皿に配置したチップはマイナス点の対象になりません。
・フレーバーポイント欄にあるチップを1枚もカップに配置できていない場合、マイナス3点になります。
・カップの10マスに空きますが1マス以上あれば、マイナス5点になります。

次のゲーム

・ボード上のチップと袋の中のチップを全て箱に戻します。
・ゲームボードと各種チップの準備をします。
・次に使用するビーンズシートのグループは、何ゲーム目かによって変わります。
 1ゲーム目:グループⅠ(黄土色)
 2ゲーム目:グループⅡ(茶色)
 3ゲーム目:グループⅢ(焦げ茶色)
・使用するビーンズシートの難易度は、前のゲームの得点結果によって決まります。
 9点以下だった場合:「初級」
 10〜14点だった場合:「中級」
 15点以上だった場合:「上級」

《焙煎度グループⅠの難易度「上級」からのスタート》
・この条件でゲームを始めるためには、達成ランクで「中級焙煎士」以上のランクを達成なくてはいけません。
・一度でも達成した後は、いつでもこの条件でゲームをスタートすることができます。

ゲームの終了 
ゲームの終了とランク

・フルメニューの場合、3ゲームをプレイすると終了します。
・カップテスト3回分の得点を合計し、達成したランクを決めます。

達成ランク

・3ゲームの合計点をもとに焙煎士としての腕前を測ります。
 60点以上:焙煎マイスター
 53〜59点:一流焙煎士
 47〜52点:街1番の焙煎士
 40〜46点:上級焙煎士
 35〜39点:中級焙煎士
 28〜34点:期待のホープ
 20〜27点:初級焙煎士
 19点以下:焙煎士見習い

効果一覧 
即時効果

オールマイティチップ
・好きな色のチップとして使用できます。
・効果を使用しなかった場合、焙煎ラウンドの最後に袋に戻します。

2枚追加
・袋から追加で2枚チップを引き、手元に加えます。
・袋の中にチップが2枚以上なければ使用できません。
・水分チップを引いた場合、水分チップは除外しますが、チップを引きなおすことはしません。

2枚引き直し
・手元に出ているチップのうち、任意の2枚を選んで袋に戻します。その後、改めて袋から2枚チップを引き、手元に加えます。
・袋の中にチップが2枚以上なければ使用できません。
・水分チップを引いた場合、水分チップは除外しますが、チップを引きなおすことはしません。

5枚から2枚除去
・袋から新たに5枚のチップを引き、この中の任意の2枚のチップをゲームから除外します。残った3枚のチップは袋に戻します。
・どんなチップでも除外することができますが、必ず2枚を除外しなくてはいけません。
・水分チップを引いた場合、水分チップは除外しますが、チップを引きなおすことはしません。
・袋の中にチップが5枚以上なければ使用できません。

除去
・手元に出ているチップのうち「焦げ豆、煙、欠点豆」チップを全てゲームから除外します。
・枚数の制限はありません。
・除外せずに手元に残しておくことはできません。

特殊効果

追加の豆
・獲得したらすぐにカップの指定マスに置きます。
・カップテストの際に配置する豆の数が1つ減ります。
・得点計算時に、焙煎度3の豆として扱います。
・スキルポイントの対象にはなりません。

甘み
・獲得したらすぐにカップの指定マスに置きます。
・カップテストの際に配置する豆の数が1つ減ります。
・フレーバーポイント欄に「甘み」がある場合、それを達成します。ない場合、任意の色のフレーバーチップ1枚として扱います。

選択
・獲得したらすぐにカップの指定マスに置きます。
・この特殊効果の使用は任意ではなく強制です。
・カップ2段目の2マスにチップを配置する際に、次のルールを適用します。
 - 袋から2枚のチップを同時に引きます。その中から1枚を選びカップに配置し、1枚を袋に戻します。
 - 紙皿へ置くことはできません。
 - これを2マス分行います。
 - 水分チップを引いた場合、すぐに除外しチップが2枚になるまで引きます。

引き直し
・獲得したらすぐにカップの指定マスに置きます。
・この特殊効果の使用は任意です。
・使用する場合は、次のルールを適用します。
 - カップの全てのマスにチップを配置した後、配置済みのチップから2枚選び、それらを袋に戻します。
 - 必ず2枚のチップを戻します。
 - 袋から3枚のチップを同時に引き、その中から2枚を選び、配置します。
 - 紙皿へ置くことはできません。
 - 配置しなかったチップは袋に戻します。
 - 水分チップを引いた場合、すぐに除外しチップが3枚になるまで引きます。

紙皿
・獲得したらすぐに焙煎ボードの指定マスに置きます。
・新たに紙皿スペースとして2枚のチップを配置できるようになります。
・イージーモードの場合、このスペースが3枚分となります。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:1人
  • プレイ時間:30分
  • 推奨年齢:12歳以上
  • 発売時期:2015年
  • 参考価格:4,000円
  • テーマ:コーヒー焙煎
  • メカニクス:チップビルディング/チキンレース/バースト/ワーカープレイスメント
  • ゲームデザイナー:Saashi