ディセプション ー香港殺人事件ー

Deception: Murder in Hong Kong


4-12

プレイ人数

20+

プレイ時間

14+

推奨年齢

難易度

捜査員に紛れた殺人犯は誰だ
人狼型本格推理ゲーム

プレイヤーは法医学者と捜査員となり、ある殺人事件の「証拠」と「手段」を推理します。法医学者のみが「証拠」と「手段」を把握しており、会話ができない状態でヒントを出していくため、重要な役割になります。捜査員の中に紛れた「殺人犯」が捜査を撹乱してくる中で、見事「証拠」と「手段」を的中させることができるでしょうか。
法医学者のヒントの出し方次第で難易度が変わってくるため、最初は慣れたプレイヤーが法医学者を務めましょう。少ないヒントで2つの正解をどちらも当てないといけないため、ゲームの難易度は高めですが、他の人狼系ゲームや推理系ゲームでは味わえない充実感を味わうことができるでしょう。

ゲームの準備 
各種タイル

・「イベントタイル」(青のタイル)は選択ルールで使用します。
・「死因タイル」「事件現場タイル」「現場タイル」のタイルはまとめて置いておきます。
・各種タイルには6つの情報が書かれています。これがヒントになります。

弾丸マーカー

・タイルの近くに置いておきます。

証拠カードと手段カード

・各プレイヤーに証拠カードと手段カードをそれぞれ4枚ずつ配ります。
・赤いカードが証拠カード、青いカードが手段カードです。
・全プレイヤーから見やすいように置きましょう。
・プレイヤーがカードを把握する時間を設けます。

役割を決める

・プレイ人数に応じて、次のカードを用意し、シャッフルします。
 4〜5人:殺人犯、法医学者、残りは捜査官
 6〜12人:殺人犯、法医学者、共犯者(任意)、目的者(任意)、残りは捜査官
・各プレイヤーは役割カードをランダムに1枚ずつ受け取ります。
・役割はゲームが「法医学者」のみ公開で、その他はゲーム終了まで秘密です。
・「捜査官チーム」と「殺人犯チーム」の2チームがあります。

捜査官チームの役割

《法医学者》
・捜査官チームで唯一犯行の詳細を知っています。
・捜査官にヒントを与えて、犯人の逮捕へ進めます。
《捜査官》
・法医学者のヒントを基に、「証拠」と「殺人手段」を当てます。
《目撃者》(6人以上のみ)
・殺人犯と共犯者が誰なのかを知っています。
・殺人犯チームに目撃者であることがバレてはいけません。

殺人犯チームの役割

《殺人犯》
・殺人事件の犯人です。「証拠」と「殺害手段」を当てられてしまうと敗北します。
・捜査官に紛れて、上手に誘導しましょう。
《共犯者》(6人以上のみ)
・誰が殺人犯なのかを知っています。
・殺人犯を上手にフォローしましょう。

バッジトークン

・法医学者以外のプレイヤーは、バッジトークンを1つずつ受け取ります。
・これは事件解決の宣言ができる権利が残っていることを表しています。

ゲームのプレイ 
ゲームの流れ

・殺人犯が今回の「証拠」と「殺人手段」を秘密裏に選びます。
・事件の捜査は3ラウンド行われます。
・各ラウンドでは「法医学者」がいくつかのヒントを出し、「捜査員」は意見交換をします。
・「証拠」と「殺人手段」のどちらも正解すると捜査員チームの勝利です。そうでない場合、殺人犯チームが勝利します。

1.事件発生

・殺人犯が、証拠と殺人手段を決めます。
・「法医学者」の指示に従い、全プレイヤーは目を閉じ、「殺人犯」と「共犯者」だけが目を開けます。
・「殺人犯」は、自分の前にある「証拠カード」と「手段カード」を1枚ずつ選び、指を指します。「法医学者」はそれらを「捜査員」に伝えることになります。
・選び終えたら、「殺人犯」と「共犯者」は目を閉じ、「目撃者」だけが目を開けます。
・「法医学者」は「殺人犯」と「共犯者」を指差して、「目撃者」に伝えます。どちらが殺人犯かはわかりません。
・全プレイヤーが目を開けてラウンドを開始します。

2.事件の捜査

・事件の捜査は3ラウンド行います。
・各ラウンドでは「情報収集フェイズ」と「意思表明フェイズ」を順番に行います。
・「証拠」と「殺人手段」がわかれば、いつでも「事件の解決」を宣言できます。(1人1回のみ)

情報収集フェイズ

・1ラウンド目の場合、「法医学者」は「死因タイル」1枚、「事件現場タイル」1枚、「現場タイル」4枚を場に出し、それぞれのタイルの上に「弾丸マーカー」を1つずつ置くことで、「捜査員」にヒントを出します。
・以降のラウンドの場合、新しい「現場タイル」1枚を引き、場に出ているタイルと交換し、弾丸マーカーを新しいタイルに置きます。
・言葉を発することはできません。マーカーを置く順番や速度などで追加情報を与えることはできます。
・他のプレイヤーは自由に発言することができます。

意思表明フェイズ

・弾丸マーカーのヒントを基に、各プレイヤーが1人ずつ30秒程度で意見を述べていきます。
・「殺人犯」や「犯人」も捜査員のフリをして、上手に操作を撹乱しましょう。

「事件の解決」

・「証拠」と「殺人手段」がわかれば、いつでも宣言することができます。
・宣言できるのは、1人1回のみです。
・宣言したら「証拠」と「殺人手段」を1つずつ選びます。
・2枚とも正解なら、捜査員チームの勝利となります。
・1枚でも間違っていたら、「法医学者」は「違います」とだけ言い、ゲームを続けます。どちらかが合っているなどの情報は出せません。
・全員が間違えた場合、殺人犯チームの勝利となります。
・「目撃者」がいる場合、目撃者を当てることで殺人犯チームが勝利する方法が追加されます。

ゲームの終了と勝者 
ゲームの終了と勝者

・捜査員が「証拠」と「殺人手段」の両方を当てることができた場合、捜査員チームの勝利です。
・3ラウンド終了するまでに「証拠」と「殺人手段」の両方を当てることができなかった場合、殺人犯チームの勝利です。
・「目撃者」がいる場合、証拠」と「殺人手段」の両方を当てられても、殺人犯と共犯者で相談して、「目撃者」を特定できれば逆転勝利となります。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:4-12人(BEST:6-8人)
  • プレイ時間:20分
  • 推奨年齢:14歳以上
  • 発売時期:2014年
  • 参考価格:4,400円
  • テーマ:殺人事件×推理
  • メカニクス:推理/ブラフ/正体隠蔽/チーム戦
  • ゲームデザイナー:トビー・ホー