イントリーゲ

Intrige


3-5

プレイ人数

45+

プレイ時間

14+

推奨年齢

難易度

交渉・賄賂・裏切りの連続
陰謀渦巻く交渉ゲーム

プレイヤーは領主となって自分の学者を派遣し、より多くのお金を稼ぐことを目指します。お城に雇うことができる学者にはいくつかの条件があり、より良い条件で雇ってもらうために、賄賂を渡したり自由に交渉を行います。しかし、この交渉で嘘をついても裏切ってもOKというところがポイントです。後半に向かい様々な裏切りが発生し、ゲームはどんどんと闇に包まれていきます。
交渉がキモのゲームなので、かなり人を選ぶゲームです。ルールブックにも記載がありますが、「これはゲームだということを忘れないでください。大切な友達をなくさないようにしましょう。」

ゲームの準備 
城カードと学者タイル

・各プレイヤーは色を選び、城カードと学者タイル全てを受け取ります。
・どちらも自分の前に表向きで置いておきます。

・テーブルの中央に置きます。
・箱の中の島の絵を使用します。

紙幣

・各プレイヤーは、各紙幣を2枚ずつ受け取ります。
・自分思っている総資産は他のプレイヤーに秘密です。
・残りはまとめておき、銀行とします。

スタートプレイヤー

・最も年長のプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

《注意》

・これはゲームだということを忘れないでください。大切な友達をなくさないようにしましょう。

ゲームのプレイ 
ゲームの目的

・5ラウンドをプレイし、より多くの紙幣を獲得することが目的です。

ゲームの流れ

・スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。
・手番では次の3つのフェイズを順番に行います。
 ① 収入フェイズ
 ② 雇用フェイズ
 ③ 推薦フェイズ
・これを繰り返し、全員が1回ずつ手番を行うとラウンドが終了します。
・全5ラウンド行います。

① 収入フェイズ

・手番プレイヤーは銀行から収入を受け取ります。
・受け取る額は、自分の学者が配置されている各給与エリアの数字の合計です。
(最初のラウンドでは収入はありません)

② 雇用フェイズ

・自分の城に推薦されている学者を雇用し、自分の城ボードへ配置します。
(推薦されている学者がいない場合、スキップします)
・雇用に関して3つの条件があります。
 ◯1つの給与エリアには1つの学者タイルしか置けません。
 ◯まだ雇用していない分野の学者は、必ずどこかに採用しなくてはいけません。
 ◯プレイヤーの色に関わらず、同じ分野の学者タイルは1つまでしか配置できません。
・雇用に関して、自由にプレイヤー間で交渉をすることができます。その際、賄賂を渡すことも可能です。
・複数の同じ分野の学者が推薦されている場合や、既にその分野で採用している学者がいる場合、「競合」が発生します。

《交渉と賄賂》

・自分の手番でなくとも、雇用する学者を推薦していなくても、交渉に参加することができます。
・賄賂の最低金額は1000ダカットです。もし所持しているダカットがない場合、銀行から1000ダカットを受け取り、賄賂として支払うことができます。
・一度賄賂を支払い、追加で支払うことはできません。
・賄賂は他のプレイヤーから見えるように渡す必要があります。
・賄賂を受け取ったからと言って、必ずしもその通りの雇用を行う必要はありません。

《雇用》

・まず競合が発生しない学者の雇用を行います。
・複数の競合しない学者がいる場合、時計回りで近いプレイヤーから順番に解決します。
・学者を推薦したプレイヤーは、手番プレイヤーに対して入りたい給与エリアを伝えます。この時、賄賂を渡すこともできます。

《競合》

・「推薦されている学者間」で発生する場合と、「既に採用している学者と推薦されている学者間」で発生する場合があります。

「推薦されている学者間」の場合
・手番プレイヤーは任意の順番で解決することができます。
・賄賂を支払う順番は、時計回りで手番プレイヤーに近い順番です。
・順番が後のプレイヤーは、前のプレイヤーの賄賂を見てから決めることができます。

「既に採用している学者と推薦されている学者間」の場合
・まず現在雇用されている学者のプレイヤーが賄賂を支払うことができます。
・複数の給与エリアで発生している場合、給与の高い方から解決します。
・その後、新しく推薦されている学者のプレイヤーが、時計回りで手番プレイヤーに近い順番で行います。
・学者を入れ替える際、新しい学者は競合によって空いたエリアにのみ配置できます。入れ替えのタイミングで、別の給与エリアに移動させることはできません。

《島流し》

・競合によって配置されなかった学者は、テーブル中央の箱の中に入れます。
・これらはこのゲームではもう使用しません。

③ 推薦フェイズ

・手番プレイヤーは必ず、自分の前に残っている学者タイルから2枚を選び、他プレイヤーの城ボードの前に置き、推薦します。
・別々のプレイヤーでも、同じプレイヤーでも構いません。
・その後、左隣のプレイヤーの手番となります。
(5ラウンド目では、学者タイルがないためスキップします)

ゲームの終了と勝者 
ゲームの終了

・5ラウンド目が終了したら、ゲームは終了します。
・各プレイヤーは最終的に雇用されている自分の学者タイルから、最後の収入を得ます。

ゲームの勝者

・最も多くのダカットを持っているプレイヤーが勝者となります。
・同額の場合、引き分けとなります。

アレンジルール 
ルール1「非公開の賄賂」

・封筒の中に入れるなどして、実際に支払った金額を他のプレイヤーに見られないようにします。
・宣言通りの額よりも、少なくすることや多くすることができます。

ルール2「賄賂の返却」

・競合に負け、雇用されなかった場合、その時支払った賄賂をプレイヤーに返します。
・これにより賄賂の金額が上がり、より激しいゲームになります。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:3-5人(BEST:5人)
  • プレイ時間:45分
  • 推奨年齢:14歳以上
  • 発売時期:1994年
  • 参考価格:3,300円
  • テーマ:交渉×裏切り
  • メカニクス:投票/交渉
  • ゲームデザイナー:シュテファン・ドラ