パンデミック:迫りくる危機

Pandemic: On the Brink


1-5

プレイ人数

45+

プレイ時間

8+

推奨年齢

難易度

さらなる難易度と3つのチャレンジ
傑作『パンデミック』の拡張①

協力ゲームの傑作である『パンデミック』の拡張第1弾です。「新しい役割とイベントカード」、「5人プレイに対応」、「伝説レベルの追加」、「第5の病原体」、「5枚のペトリ皿が」、「3つのチャレンジ」ととても豪華な内容です。
テロリストというウィルス側のプレイができるようになり、これまで4つだった病原体が増えたり変化し、ゲームにも新たな変化を与えてくれます。基本セットでは満足できなくなったら「伝説レベル」に挑戦しましょう!

セット内容 
新しい役割

・追加の役割が6枚追加されます。

新しいイベント

・追加のイベントが8枚追加されます。
・全てのイベントを混ぜ、プレイヤー1人につき2枚のイベントを使用します。

5人用プレイルール

・ゲームの準備の際に、5人目のプレイヤーにも役割カードを配り、4人でゲームをする場合と同様に各プレイヤーにプレイヤーカードを2枚ずつ配ります。

「伝説レベル」ゲーム

・最高難易度の「伝説レベル」に挑戦できるようになります。
・プレイヤーカードの山札を7つの山に分け、エピデミックカード7枚をそれぞれに加えてシャッフルし、通常と同様に山札を用意します。
・7枚目のエピデミックカードを引いても、感染率は4のままです。

3種類のチャレンジ

・次の3つのチャレンジに挑戦できます。
 A:「猛毒株」チャレンジ
 B:「変異種」チャレンジ
 C:「バイオ・テロリスト」チャレンジ
・難易度が高いため、慣れるまではエピデミックカードを1枚減らすなどして挑戦しましょう。
・熟練のプレイヤーであれば、複数を組み合わせてチャレンジすることもできます。

A:「猛毒株」チャレンジ 
チャレンジ内容

・病原体の1つが猛毒株となり、通常とは異なる効果を持ちます。

ゲームの準備

・通常のエピデミックカードの代わりに、「猛毒株」のカードを使用します。
・難易度に応じた必要枚数をランダムに選択し、通常の方法で山札を作成します。
(猛毒株カードの枚数だけ均等な山札を作り個別にシャッフルし、積み重ねます)
 入門:4枚
 普通:5枚
 英雄:6枚
 伝説:7枚

猛毒を持つ病原体の決定

・ゲームを通常通りプレイし、1枚目の「猛毒株」カードを引いたときに、そのゲーム中の猛毒株が決まります。
・「感染の解決」が終わった後、ボード上にある病原体の中で最も数が多い色の病原体が猛毒株になります。
・最も多い色の病原体が複数ある場合、その中からランダムに決定します。
・もし紫の病原体を使用している場合、この病原体は猛毒株にはなりません。別の病原体を選びます。
・その後、猛毒株の効果を解決します。

猛毒株の効果

・「猛毒株」は通常のエピデミックカードの効果に加えて、それぞれのカードに猛毒株の病原体にのみ適用される独自の効果があります。

[継続効果]
・エピデミックの処理後に適用します。これらのカードは表向きにします。

[継続効果以外]
・即座に適用します。これらのカードは裏向きにします。

勝利条件と敗北条件

・条件は変わりません。

[勝利条件]
・4つの治療薬を発見すること

[敗北条件]
・次の場合、即座にゲーム終了となりプレイヤー全員が敗北します。
 1.アウトブレイクが発生した際、マーカーがドクロのスペースに到達した場合
 2.「病原体コマ」を配置する際、ストックのコマが足りない場合
 3.プレイヤーカードを2枚引く際、2枚カードが引けない場合

B:「変異種」チャレンジ 
チャレンジ内容

・第5の病原体が登場し、5種類の治療薬の発見が必要になります。

ゲームの準備

・12個の紫の病原体コマを用意します。
・ボード下に、紫の治療薬マーカー置き場と治療薬マーカーを用意します。
・「変異株出現カード」2枚を感染カードの捨て場の上に置きます。
(感染カードの山札に混ぜないように注意)
・「変異株イベントカード」3枚を、プレイヤーにカードを配ったあと、プレイヤーカードの山札に加えシャッフルします。その後、通常通りにエピデミックカードを加えて準備します。

変異種の病原体

・次の方法で変異種は出現します。
・指示があるもの以外は、他の病原体と同様に扱います。

《変異種出現カード》

・感染の処理中に変異種出現カードを引いた場合、感染カードの山札の一番下のカードを引き、その都市に紫の病原体コマを1個配置します。カードの色の病原体コマは配置しません。
・その後、引いた2枚は感染カードの捨て札置き場に置きます。
・エピデミックの処理に似ていますが、通常の感染カードの1枚として扱います。
・イベントカード「人口回復」でこのカードを捨て札から取り除くことはできません。
・変異種が根絶されている場合、何の効果も発生させません。
《変異種のイベントカード》
・このカードを引いたら、カードの指示に従い、その後捨て札に置きます。
・イベントカードの指示で観戦カードの山札の一番下のカードを引き、その都市に紫の病原体コマを置きますが、その都市の色のコマは置きません。
・変異種のイベントカードとエピデミックカードを同時に引いた場合、先にイベントカードを実行します。
・イベントカードを2枚同時に引いた場合、プレイヤーが順番を決定できます。
《感染の処理》
・感染の処理中、紫の病原体コマが1個以上配置されている都市のカードを引いた場合、その都市に紫の病原体コマ1個とそのカードの色の病原体コマを1個を配置します。
・アウトブレイクが発生した場合、通常通りに処理します。
・各色の病原体が根絶されている場合、各色のコマは配置しません。

治療薬の発見

・紫の病原体の治療薬は、紫の病原体コマがある都市のカード1枚以上を含む、都市カード5枚を捨て札にすることで発見できます。
・どの色の組み合わせでも可能です。

勝利条件と敗北条件

・勝利条件は変更され、敗北条件は変わりません。

[勝利条件]
・次のどちらかを満たすと勝利します。
 1.5つの治療薬を発見する
 2.紫以外の4つの治療薬を発見後、紫の病原体を根絶する

[敗北条件]
・次の場合、即座にゲーム終了となりプレイヤー全員が敗北します。
 1.アウトブレイクが発生した際、マーカーがドクロのスペースに到達した場合
 2.「病原体コマ」を配置する際、ストックのコマが足りない場合
 3.プレイヤーカードを2枚引く際、2枚カードが引けない場合

C:「バイオ・テロリスト」チャレンジ 
チャレンジ内容

・プレイヤーの1人が人類の敵となり、第5の病原体を使い人間側の敗北を目指します。
・このチャレンジは3,4人プレイが推奨です。
・「猛毒株」チャレンジと組み合わせることはできますが、「変異種」チャレンジと組み合わせることはできません。

ゲームの準備

・テロリストとなるプレイヤーを決定し、役割カード、黒のプレイヤーコマ、ロケーションシート、筆記用具を用意します。
・9都市の感染の終了後、テロリストプレイヤーは感染カードを2枚受け取ります。
・12個の紫の病原体コマを用意します。
・ゲームボード下に、紫の治療薬マーカー置き場と治療薬マーカーを用意します。
・イベントカードはテロリストプレイヤーを含めた人数分用意します。(人数×2枚)
・その他の準備は通常通り行います。
・最後に、テロリストはシートにゲーム開始時にいる都市を秘密裏に記入します。

テロリストのアクション

・テロリストは最大2つのアクションと、自動車または船による移動のアクション1つを好きな順番で実行できます。同じアクションを複数回実行することもできます。
・直行便またはチャーター便による移動を行った場合、捨てたカードの都市名を宣言します。どちらの移動方法だったかは秘密です。

《通常アクション》
・1ターンに何度でも、他プレイヤーと同じ都市にいても選択できます。

A:カードを引く

・感染カードの山札から1枚引いて自分の手札に加えます。
・テロリストの手札上限も7枚です。超えた場合は即座に捨て札にします。
B:自動車または船による移動
・隣接する都市に移動します。
・2アクションに含まず、1回だけ移動できます。
C:直行便による移動
・捨てたカードの都市へ移動します。
・移動後の都市を宣言します。(捨てたカードの都市名を宣言)
D:チャーター便による移動
・現在いる都市のカードを捨て、任意の都市へ移動します。
・移動前の都市を宣言します。(捨てたカードの都市名を宣言)

《潜伏アクション》
・1ターンに1度のみ、他プレイヤーと同じ都市にいない場合にのみ選択できます。

E:局地感染
・現在いる都市に、紫の病原体コマ1個を配置します。
F:遠隔感染
・捨てた感染カードの都市に、紫の病原体コマ1個を配置する。
・今いる都市を遠隔感染させることも可能です。
G:破壊工作
・現在の都市の調査基地を、その都市の色の感染カード1枚を捨てて破壊します。
・取り除いた調査基地はサプライに戻します。

《拘束中アクション》
・拘束されている場合、「カードを引く」か「脱出」のみ選択できます。
・拘束の際に手札がなくなるので、最初のアクションでは「カードを引く」しかできません。

H:脱出
・捨てた感染カードの都市へ移動し、黒コマを手元に戻します。
・移動後、その都市にいることを宣言します。(捨てたカードの都市名を宣言)

テロリストの秘密行動

・テロリストは秘密裏に移動し、移動はロケーションシートで管理し、ボード上に表示しません。
・他のプレイヤーと同じ都市にいる場合、その都市に黒コマを配置します。
・同じ都市ではなくなった場合、黒コマを除外します。
・テロリストが直行便やチャーター便で移動する場合、捨て札にしたカードの都市名を宣言します。人間側のプレイヤーは、その都市にいたのか、来たのかを推理することができます。

テロリストを拘束する

・テロリストと同じ都市にいるプレイヤーは、1アクションを使ってテロリストを拘束できます。
・拘束する場合、テロリストコマを自分の役割カードの上に置きます。拘束されたテロリストは手札すべてを感染カードの捨て札に効果を発生させず置きます。

テロリストの病原体

・次の場合を除き、他の病原体と同様に扱います。
・バイオ・テロリストのアクションと感染の処理によって登場します。

《感染の処理》

・感染の処理中、紫の病原体コマが1個以上配置されている都市のカードを引いた場合、その都市に紫の病原体コマ1個とそのカードの色の病原体コマを1個を配置します。
・アウトブレイクが発生した場合、通常通りに処理します。
※ 各色の病原体が根絶されている場合、各色のコマは配置しません。

《アウトブレイク》
・紫の病原体のアウトブレイクは非常に強力なため、紫のコマ1個だけを残してアウトブレイクします。
・まずアウトブレイクマーカーを1つ進めます。
・アウトブレイクが発生した都市から紫の病原体コマ2個を取り除き、隣接する都市に紫の病原体コマを1個ずつ配置します。
※ アウトブレイクの連鎖中、すでにアウトブレイクが発生している都市には、紫の病原体コマを追加で配置しません。

治療薬の発見

・紫の病原体の治療薬は、紫の病原体コマがある都市のカード1枚以上を含む、都市カード5枚を捨て札にすることで発見できます。
・どの色の組み合わせでも可能です。
・プレイヤーチームが紫の病原体を根絶した場合、テロリストは敗北となり、ゲームから抜けます。

勝利条件と敗北条件

・勝利条件は変更され、敗北条件は変わりませんが、テロリストの勝利条件が加わります、

[勝利条件]
・次のどちらかを満たすと勝利します。
 1.5つの治療薬を発見する
 2.紫以外の4つの治療薬を発見後、紫の病原体を根絶する

[敗北条件]
・次の場合、即座にゲーム終了となりプレイヤー全員が敗北します。
 1.アウトブレイクが発生した際、マーカーがドクロのスペースに到達した場合
 2.「病原体コマ」を配置する際、ストックのコマが足りない場合
 3.プレイヤーカードを2枚引く際、2枚カードが引けない場合

[テロリストの勝利条件]
・プレイヤーが敗北した際、ボード上に紫の病原体コマが1つ以上あれば、テロリストの勝利となります。
・ない場合、全員が敗北となります。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:1-5人(BEST:4人)
  • プレイ時間:45分
  • 推奨年齢:8歳以上
  • 発売時期:2014年
  • 参考価格:4,000円
  • テーマ:ウィルス×治療
  • メカニクス:協力プレイ/固有能力/ハンドマネージメント/チーム戦
  • ゲームデザイナー:マット・リーコック/トーマス・レーマン