パンデミック:ホットゾーン

Pandemic: Hot Zone – North America


2-4

プレイ人数

30+

プレイ時間

8+

推奨年齢

難易度

ウィルスから北米大陸を救え!
『パンデミック』のコンパクト版

プレイヤーは病原体に立ち向かう医療研究チームの一員となり、北アメリカを舞台に、協力してウィルスの拡大を食い止めます。大きな変更点としては、病原体が3種類になり根絶ができなくなったこと、調査基地を設置できないこと、などがあります。
パンデミックよりもマップが小さくなったコンパクト版ですが、ゲームの面白さはそのままに、短いプレイ時間であの緊張感を味わうことができます。危機カードという難易度を調整するカードもあり、初めての協力ゲームとしてもオススメできるものになっています。今後「ホットゾーンシリーズ」として続編が出てくるのかも楽しみです。

ゲームの準備 
ゲームボード

・テーブルの中央に広げます。
・「アウトブレイクマーカー」をボード右上の[0]の位置に置きます。
・「感染率マーカー」をボード左上の[2]の位置に置きます。

病原体コマと治療薬マーカー

・色別に分け、ゲームボードの近くに置き、サプライとします。

役割カードとコマ

・各プレイヤーはランダムに役割カード1枚を受け取ります。
・その役割カードに対応したコマを取り、アトランタに配置します。
・使用しない役割カードとコマは箱に戻します。

リファレンスカード

・各プレイヤーはリファレンスカードを受け取ります。

都市カードとイベントカード

・都市カード24枚とイベントカード4枚をシャッフルし、各プレイヤーに2枚ずつ配り、手札とします。
(2人プレイの場合は、3枚ずつ配ります)
・手札は自分の前に表向きにしておき、常に公開しておきます。
・手札の上限は6枚です。手札が7枚以上になった場合は、即座に捨て札にするかイベントカードを使うかして6枚にします。

エピデミックカード

・プレイヤーに配り終えて残ったカードを、できる限り均等な3つの山に分けます。
・それぞれの山にエピデミクカードを1枚ずつ加え、それぞれシャッフルします。
・その3つの山を最も枚数が少ない山が下になるように重ねます。この時、決してシャッフルしてはいけません。
・完成した山札は、ボード左下の山札置き場に置きます。この隣は捨て札置き場になります。

感染カード

・全てシャッフルして裏向きの山札とし、ボード左上に置きます。
・感染カードの山札からカードを2枚引き、その都市にその色の病原体コマを3個ずつ配置します。
・次に、もう一度2枚引き、その都市にその色の病原体コマを2個ずつ配置します。
・最後に、もう一度2枚引き、その都市にその色の病原体コマを1個ずつ配置します。
・こうして引かれた6枚のカードは、山札の下側にある捨て札置き場に、表向きにして置きます。

スタートプレイヤー

・手札の都市の中で、最も人口が多い都市を持つプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。

危機カード

・選択ルールで使用するカードです。

ゲームのプレイ 
ゲームの目的

・3種類全ての治療薬を開発すること。

ゲームの流れ

・スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。
・手番では次のステップを順番に行います。
 1. 4つのアクションを実行する
 2. プレイヤーカードを2枚引く
 3. 感染カードを引く
・これを繰り返し、人類が勝利するか敗北するとゲームは終了します。

1. 4つのアクションを実行する

・プレイヤーは各手番に最大で4アクションを実行できます。
・同じアクションを複数回実行することもできます。

A:自動車または船による移動

・自分のコマを、白線でつながった隣接する都市に移動します。
B:直行便による移動
・自分の手札から都市カード1枚を捨て札にし、その都市へ移動します。
C:チャーター便による移動
・自分の手札から今いる都市のカード1枚を捨て札にし、好きな都市へ移動します。
D:感染者の治療
・自分がいる都市の病原体コマ1個を取り除き、サプライに戻します。
・その色の治療薬が開発済みの場合、その都市のその色のコマ全てを取り除きます。
E:知識の共有
・ほかのプレイヤーと同じ都市にいる場合、そのプレイヤーに「カードを渡す」か「カードを受け取る」ことができます。
・受け渡しができるのは、両プレイヤーがいる都市のカードのみです。
・手札の上限は常に6枚という点に注意してください。
F:治療薬の開発
・このアクションはアトランタにいる場合のみ実行できます。
・手札から同じ色の都市カード4枚を捨て札にすることで、その色の治療薬を開発します。
・開発したら、その色の治療薬マーカーを、ボード右下のスペースに置き、開発済みということを示します。
・開発した後も、都市にあるコマはそのまま残り、感染カードによってコマは置かれ続けます。

《3種類の治療薬を開発した場合》
・即座にゲームに勝利します。

2. プレイヤーカードを2枚引く

・アクションを実行した後、プレイヤーカードの山札からカードを2枚引きます。
・その中にエピデミックカードが含まれていた場合、《エピデミックの処理》を行います。
・エピデミックカードを引いた代わりに、追加でプレイヤーカードを引くことはしません。
・もし山札が尽きて2枚引くことができない場合、プレイヤーはゲームに敗北します。山札が0枚になった時点では問題ありません。

《エピデミックの処理》

・即座に次のステップを順番に解決します。
・2枚ともエピデミックカードだった場合は、順番に2回処理します。
・解決したエピデミックカードは箱に戻します。

1) 上昇

・感染率マーカーを1つ右に進めます。
・感染カードを引く枚数が増えていくことになります。
2) 感染
・感染カードの山札の一番下のカードを引いて公開し、その都市にその色の病原体コマ3個を配置します。
・その都市に同じ色の病原体コマが4個以上が置かれることになった場合、《アウトブレイク》が発生します。
・引いた感染カードは感染カードの捨て札に置きます。
3) 増加
・感染カードの捨て札のカード全てをシャッフルし、感染カードの山札の上に重ねます。
・これまで病原体コマが置かれた都市が、今後続けて感染していくことになります。

3. 感染カードを引く

・現在の感染率と同じ枚数の感染カードを1枚ずつ公開します。
・公開されたカードの都市にその色の病原体コマ1個を配置します。
・その都市に同じ色の病原体コマが4個以上が置かれることになった場合、《アウトブレイク》が発生します。
・病原体コマを配置するときに、病原体コマが足りずに配置できない場合、プレイヤーはゲームに敗北します。
・感染が終わったら、そのカードは感染カードの捨て札置き場に置きます。
・もし感染カードの山札が尽きた場合は、捨て札をシャッフルして新たな山札を作ります。

《アウトブレイク》

・1つの都市に4個目の同じ色の病原体コマが置かれる場合、その色のアウトブレイクが発生します。
・アウトブレイクが発生した都市には4個目のコマは置きません。

① アウトブレイクマーカーを進める
・アウトブレイクマーカーを1つ下のスペースに進めます。

② 感染の拡大
・アウトブレイクが発生した都市に隣接する全ての都市に、アウトブレイクした色の病原体コマを1個ずつ置きます。
・すでにその色のコマが3個置かれている都市に、アウトブレイクによりコマを配置する場合、アウトブレイクが連鎖します。

③ アウトブレイクの連鎖
・連鎖した場合、さらにアウトブレイクマーカーを1つ進め、そこから隣接する都市にコマを置いていきます。
・1回のアウトブレイクとその連鎖の解決中に、同じ都市に重複してコマを置くことはありません。
(2つの都市でアウトブレイクが行き来してしまうため)

手番の終了

・感染カードの解決の後、手番は終了し、左隣のプレイヤーの手番になります。

ゲームの終了条件 
ゲームの勝利条件

・3種類全ての治療薬を開発したとき、ゲームに勝利します。
・ボード上に病原体コマが残っていても構いません。

ゲームの敗北条件

・次の場合、プレイヤーはゲームに敗北します。
1.アウトブレイクマーカーが最後のスペースに達した場合
2.病原体コマを配置する際、コマが足りなくなった場合
3.プレイヤーカードを2枚引く際、山札が尽きてプレイヤーカードを引くことができない場合

その他 
イベントカード

・ほかのプレイヤーの手番でも使用することができます。
・イベントはアクションではありません。
・ほかのカードの解決中や、感染の処理中にイベントカードを使うことはできません。

危機カード

・危険で予測不可能な危機カードを使い、ゲームの難易度を上げることができます。

● ゲームの準備
・7枚の危機カード全てを裏のままシャッフルします。
・エピデミックカード3枚を加える際に、次の難易度に応じた枚数の危機カードを加えます。
 標準レベル:各山に危機カード1枚ずつ
 英雄レベル:各山に危機カード2枚ずつ
・使用しない危機カードは、裏のまま箱に戻します。

● ゲームのプレイ
・危機カードを引いた場合、効果を解決します。
・その場で解決するものと、場に残り続けるものがあります。
・エピデミックカードと同様に、その分のプレイヤーカードを引き直すことはしません。
・エピデミックカードと同時に引いた場合は、危機カードを先に解決します。危機カード2枚を同時に引いた場合は、任意の方から解決します。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:2-4人(BEST:1-2人)
  • プレイ時間:30分
  • 推奨年齢:8歳以上
  • 発売時期:2020年
  • 参考価格:2,800円
  • テーマ:ウィルス×治療
  • メカニクス:協力プレイ/固有能力/ハンドマネージメント/チーム戦
  • ゲームデザイナー:マット・リーコック