ルート:さざめく河のけだもの軍記

Root: Riverfolk Expansion


1-6

プレイ人数

60+

プレイ時間

10+

推奨年齢

難易度

2派閥の追加とソロの対応
『ルート』をさらに面白く

名作非対称ゲーム『ルート』に新たな2派閥と2つ目の放浪部族が加わり、ソロプレイと5,6人プレイに対応します。
2つの派閥は、河を利用して商業的発展を目指す「河民商団」と、他プレイヤーの捨て札を使用し布教活動を進める「蜥蜴教団」です。どちらもまた個性的で、様々な展開を楽しむことができます。

蜥蜴教団 
特徴

《勝利点》
・広場に「庭園」を作って教団の信者を増やし、配置した庭園から勝利点を獲得します。

《巡礼》
・庭園がある広場は教団が支配します。これは鷲巣王朝の「森の王者」よりも優先されます。

《棄教への恐怖》
・庭園タイルが除去されるたび、教団プレイヤーは手札1枚をランダムに捨てなくてはいけません。

《復讐者》
・教団プレイヤーが防御側として戦闘に参加し、兵士コマを除去された場合、手元に戻さずに神官ボックスに配置します。
・この兵士コマが神官コマとなり、神官アクションを実行できます。

《死せる魂の集い》
・他派閥のプレイヤーが消費、もしくは捨て札にしたカードは、教団の派閥ボードに表向き積み重ね、死せる魂の集いとなります。
・この中身は、各プレイヤーがいつでも確認できます。
・この中で枚数が最も多い種類が「追放民」となります。

朝フェイズ

《追放民の確認》
・教団の派閥ボードに積み重ねた動物カードを確認し、トリ以外の3種類それぞれの枚数を数えます。
・単独で最も多い種類が「追放民」となり、派閥ボードの追放民エリアのマーカーをその種類に移動します。
・もし既にその種類が追放民となっていた場合、追放マーカーを裏返し、「嫌悪状態の追放民」になります。

《死せる魂の解放》
・派閥ボードに積み重ねた動物カードを全て捨て札にします。

《神官アクション》
・神官を消費することで、次の秘儀を実行できます。
・追放民が嫌悪状態の場合、必要な神官の数はそれぞれ1つ減ります。

A:聖戦

・神官2体を消費します。
・「追放民と一致する広場の1つで戦闘を行う」か「追放民と一致する広場から移動を行い、望むならその移動先で戦闘を行う」を実行します。
B:改宗
・神官2体を消費します。
・追放民と一致する広場から敵の兵士コマ1体を取り除き、そこに手元の兵士コマ1体を配置します。
C:聖域化
・神官3体を消費します。
・追放民と一致する広場から敵の建物タイルを取り除き、そこに一致する庭園タイル1個を配置します。

昼フェイズ

《儀式》
・手札から任意の枚数だけカードを公開し、そのカード1枚につき1つのアクションを実行できます。
・公開したカードは、そのフェイズ中は他のために使用できません。

《鳥類蔑みの令》
・動物の種類を見るとき、トリのカードを他の種類のカードとして使用することはできません。

A:建設アクション

・公開したカードと一致する、自分が支配する広場に、一致する庭園タイル1枚を配置します。
B:募兵アクション
・公開したカードと一致する広場に、兵士コマ1体を配置します。
C:犠牲アクション
・マップ上にある自分の兵士コマ1体を神官ボックスに移します。
・トリカードの公開が必要です。
D:得点アクション
・公開したカードと一致するカードを手札から1枚消費します。
・消費したカードと種類が一致する庭園エリアの段にある、最も右側の空の枠の列の上部に記されている勝利点を獲得します。
・消費したカードは、派閥ボードに積み重ねます。

夜フェイズ

《カードの回収》
・公開したカード全てを手札に戻します。

《クラフトアクション》
・追放種族と一致する庭園タイルを使用することで、実行できます。

《カードの補充》
・山札からカードを「カード1枚+派閥ボードの庭園エリアにあるカードアイコンの数」だけ引いて手札に加えます。
・派閥ボードの庭園タイルをマップに配置することでカードアイコンが現れます。
・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。

河民商団 
特徴

《勝利点》
・交易所を設置することと、所有している資源の応じて勝利点を獲得します。

《水練》
・河を道とみなして移動ができます。
・河を使った移動では、支配の影響を受けません。

《売り出し中》
・商団プレイヤーの手札は、常に派閥ボードの上に公開しておきます。

《資産》
・資産ボックスに配置した兵士コマを消費して、アクションを実行します。

《業務提供》
・他のプレイヤーに、「手札」「移動方法」「兵士」を提供します。
・コストとして兵士コマを獲得します。

業務提供

・各業務のコストは、夜フェイズに決定できます。
・他のプレイヤーは、それぞれの朝フェイズの開始時に、河民商団の提供する次の3つの業務を購入することができます。
・購入できる回数は、「1回+交易所トークンと自分の配置物がある広場の数」です。
・支払いは手元にある兵士コマです。河民商団の派閥ボードの支払いボックスに置きます。

A:手札業務

・商団プレイヤーの手札から1枚選び、自分の手札に加えます。
B:河船業務
・そのターン終了時まで、河を道とみなして移動できます。
C:傭兵業務
・そのターンの昼と夜フェイズ間は、河民商団の兵士コマを、支配と戦闘に自分のこまとして利用できます。

朝フェイズ

《支払いボックスが空》
・派閥ボードの支払いボックスが空の場合、自分の兵士コマ2体を配置します。

《勝利点の獲得》
・マップ上に交易所が配置されている場合、資産ボックスの兵士コマ2体につき1勝利点を獲得します。

《資産化》
・派閥ボード上の全ての兵士コマを資産ボックスに移動します。

昼フェイズ

・コストとして資産ボックスの兵士コマを使用し、アクションを実行できます。
・消費した兵士コマは元の持ち主に戻し、委託した兵士コマは委託ボックスに配置します。

A:移動アクション

・兵士コマ1体を委託することで、移動1回を行います。
B:戦闘アクション
・兵士コマ1体を委託することで、戦闘1回を行います。
C:クラフトアクション
・手札のカード1枚を選び、そのコスト分だけ兵士コマを委託することで、クラフト1回を行います。
・委託した兵士コマは、委託ボックスに移すのではなく、交易所エリアのクラフトコストに一致する種類の段の空いた枠に移します。
・輸出:このクラフトで得る効果を受ける代わりに、そのカードを捨てて、支払いボックスに兵士コマを移すことができます。
D: 手札アクション
・兵士コマ1体を委託することで、カード1枚を引きます。
E:募兵アクション
・兵士コマ1体を消費することで、河のある任意の広場1つに兵士コマ1体を配置します。
F:守備隊&交易所設立アクション
・兵士コマ2体を消費することで、広場1つに一致する交易所トークン1個と兵士駒1体を配置します。
・このとき消費する兵士コマは、その広場の支配者が本来所有する兵士である必要があります。
・1つの広場に配置できる交易所トークンは1つだけです。

夜フェイズ

《カードの上限》
・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。

《業務コストの変更》
・業務エリアにある3個の業務マーカーを移動させて、各業務のコストを望むものに変更します。

メカ野候国 
特徴

《オートマ》
・猫野候国がオートマで(プレイヤーが操らずに)ゲームに参加できるようになります。
・多人数対戦でも、協力プレイの共通の敵としても使えます。
・メカ野候国を使用する場合は、猫野候国は使用できません。

《不器用》
・手札を持ちません。
・手札を奪う効果を適用する場合、代わりに山札から1枚引きます。
・手札を与える効果を適用する場合、メカ野候国に1勝利点を与えます。

《奇襲嫌い》
・メカ野候国に対しては、奇襲カードは使用できません。

ゲームの準備

① 派閥の選択
・メカ野候国の席をランダムに決めます。
・その席に一番近いプレイヤーが、メカ野候国の準備とターンの処理を行います。

② 動物カードの分配
・山札をシャッフルする前に、圧倒カード4枚を取り除き、代わりにスパイカード4枚を加ます。
・メカ野候国には3枚ではなく、5枚のカードを配り、カードスタンドに立てます。
・手札はメカ野候国の「実行命令」とし、プレイヤーは裏面しか見えないようにします。

③ サプライの作成
・サプライ作成後、そこから[剣][ブーツ][袋][お茶]のタイルを1枚ずつ取り、メカ野候国の派閥ボードの「販売アイテムボックス」に配置します。

④ 派閥ボードの準備
・猫野候国の派閥ボードの指示に従い準備します。
・第3第4ステップは無視します。建物タイルは使用しません。

朝フェイズ

《勝利点の獲得》
・自分が支配しており、自分の兵士コマが3体以上ある広場1つにつき2勝利点を獲得します。

昼フェイズ

《実行命令》
・手札の一番左のカードを公開し、それに従い次のアクションを順番に行います。
・移動と戦闘は、実行カードの種類と一致する広場でのみ発生します。
・募兵は、実行カードのクラフトコストの種類と一致する広場で発生します

1.戦闘

・メカ野候国の兵士コマと敵の配置物の両方が存在する各広場で戦闘を行います。
・複数のプレイヤーの配置物がある場合、次の順番で防御プレイヤーを決めます。
 配置物が最も多い>勝利点が最も多い>ゲームの準備が早い順番([猫野候国]→[鷲巣王朝]→[森林連合]→[放浪部族])
2.移動
・派閥ボードの「広場優先順チャート」の順番で各広場を確認し、メカ野候国の兵士コマが4体以上ある広場ごとに、その広場から移動を行います。
・元の広場に3体を残し、残りの兵士コマ全てが移動します。
・移動先は、元の広場に隣接している敵の配置物が最も多い広場です。同数の場合、優先順チャートの数字が最も小さい広場です。
3.募兵
・公開したカードのクラフトコスト欄に従って、メカ野候国が支配する広場に兵士コマを配置します。

[同じシンボルが1〜3個]
・コストと一致するメカ野候国が支配している各広場に、コストと同じ数の兵士コマを配置します。
[3種族が1個ずつ]
・メカ野候国が支配している全ての広場に、兵士コマを1体ずつ配置します。
[五角形シンボル]
・城砦トークンがある広場に、兵士コマ4体を配置します。
《クラフト欄がない場合》
・募兵を止め、このフェイズを最初から繰り返します。
・次の実行命令カードを公開し、1.戦闘から順番に処理します。
・実行カードがもうない場合は、夜フェイズに進みます。

夜フェイズ

《実行命令の補充》
・山札からカードを1枚ずつ引き、5枚になるまで手札を補充します。

その他 
スパイカード

・圧倒カードと同様に扱いますが、勝利条件の変更能力のみがありません。
・人間プレイヤーが、昼フェイズ中にスパイカードを公開した場合、メカ野候国の実行命令カードの中から1枚を選んで確認し、カードの種類を比べます。
・種類が一致した場合、そのスパイカードは捨て札となり、マップの横に配置します。
・種類が一致しなかった場合、別の実行命令カード1枚を選び、中身を確認せずに位置を入れ替えます。
・トリカードはワイルドとせず、トリの種類として扱います。
・複数のスパイカードを持っていても、確認できるのは1手番につき1枚までです。

協力ゲーム

・各プレイヤーが協力し、メカ野候国を相手に戦う協力型ゲームモードです。
・メカ野候国よりも先に、全てのプレイヤーが30勝利点を獲得できたら人間側の勝利です。

《ルールの変更》
・メカ野候国は朝フェイズで、通常の勝利点に加え、人間側のプレイヤー1人につき1勝利点を獲得します。
・メカ野候国は昼フェイズの募兵の際、その広場を誰が支配しているのかを無視し、クラフトコストの種類の広場全てに兵士コマを配置します。

協力キャンペーン

・複数の協力ゲームを連続して行うゲームモードです。
・メカ野候国は、人間側がゲームに勝利するたび、それ以降のゲームで3勝利点を獲得した状態でゲームを開始します。
(3ゲーム目では、6勝利点を獲得した状態でスタート)
・人間側は、ゲームに勝利するたび、そのゲームの終了時に派閥ボードの下に差し込まれているクラフト済みのカード1枚を選び、次のゲームに持ち越すことができます。
(3ゲーム目では、2つのクラフト済みカードを獲得した状態でスタート)

派閥の組み合わせ

・任意の組み合わせでプレイは可能ですが、次のものがバランスが取れている組み合わせです。

● 3人プレイ
[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[河民商団](初心者におすすめ)
[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[蜥蜴教団](初心者におすすめ)
[猫野候国]+[河民商団]+[蜥蜴教団](初心者におすすめ)
[猫野候国]+[蜥蜴教団]+[森林連合]
[猫野候国]+[蜥蜴教団]+[放浪部族]
[猫野候国]+[森林連合]+[河民商団]
[鷲巣王朝]+[蜥蜴教団]+[河民商団]
[鷲巣王朝]+[蜥蜴教団]+[森林連合]
[鷲巣王朝]+[蜥蜴教団]+[放浪部族]
[猫野候国]+[放浪部族]+[放浪部族]

● 4人以上プレイ
[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[森林連合]+[河民商団](初心者におすすめ)
[鷲巣王朝]+[蜥蜴教団]+[河民商団]+[放浪部族]+[放浪部族](初心者におすすめ)
[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[蜥蜴教団]+[河民商団]+[放浪部族]+[放浪部族](初心者におすすめ)

《メカ野候国を使用する場合》
● 1人プレイ
[メカ野候国]+[鷲巣王朝]
[メカ野候国]+[放浪部族]
[メカ野候国]+[蜥蜴教団]

● 協力プレイ
[メカ野候国]+[放浪部族]+[放浪部族]
[メカ野候国]+[鷲巣王朝]+[森林連合]
[メカ野候国]+[森林連合]+[放浪部族]
[メカ野候国]+[放浪部族]+[鷲巣王朝]

● 通常プレイ
・猫野候国の入った組み合わせを選び、メカ野候国に変更してプレイしてください。

拡張/関連
リンク

基本情報

  • プレイ人数:1-6人(BEST:4人)
  • プレイ時間:60-90分
  • 推奨年齢:10歳以上
  • 発売時期:2018年
  • 参考価格:5,600円
  • テーマ:動物×領地拡大
  • メカニクス:エリアマジョリティ/エリア移動/ハンドマネージメント/直接攻撃/プレイヤー別固有能力
  • ゲームデザイナー:コール・ウェーレ