ルート

Root


2-4

プレイ人数

60+

プレイ時間

13+

推奨年齢

難易度

4勢力が森の覇権を争う
完全非対称ゲームの名作

プレイヤーは大森林ウッドランドを舞台に、それぞれ異なる目標を持った勢力を導きます。このゲームの最大の特徴は、『派閥ごとにゲームのシステムが大きく異なること』です。特殊能力が異なるゲームは多くありますが、コマの数、実行できるアクションの種類や回数、勝利点の獲得方法など全てが非対称です。
4派閥のルールを把握するのは大変ですが、各派閥のアクションは多くないので、1ゲームすれば大まかな流れが掴めます。イラストが美しく、システムが新しく、テーマが面白いと三拍子揃っており、ゴールデンギーク賞も受賞した名作ゲームです。

ゲームの準備 
マップボード

・テーブルに中央に広げて置きます。
・「遺跡タイル」をマップ上の[R]が描かれている4ヶ所のスペースに置きます。

《マップについて》

・マップには「道」でつながった12ヶ所の「広場」があります。
・道と広場で囲われた部分は「樹林」です。[放浪部族]だけが使用します。
・「河」は拡張セットで追加される[河民商団]だけが使用します。それ以外の派閥は無視します。
《広場について》
・広場には1〜3ヶ所の「建物枠」があり、ここに建物タイルを置きます。空きがなければ置けません。
・「遺跡タイル」は[放浪部族]のみが探索することで除去できます。その後、建物タイルを置けるようになります。
・各広場には1種類の動物が住んでおり、アイコンと木の色で確認できます。各種アクションに関係します。

派閥の選択

・各プレイヤーは使用する派閥を選択します。プレイ人数に応じて推奨されている組み合わせがあります。

2人:[猫野候国]+[鷲巣王朝]
3人:[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[森林連合]
4人:[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[森林連合]+[放浪部族]
・「派閥ボード」を受け取り、記載されている使用するパーツを全て受け取ります。
・「得点マーカー」を得点表の[0]のマスに置きます。
・「派閥概要カード」を受け取ります。

動物カード

・54枚のカードをシャッフルし、裏向きの山札を作り、マップの近くに置きます。
・各プレイヤーは3枚ずつ受け取ります。
・捨て札置き場を隣に用意します。山札が尽きた場合は、捨て札をシャッフルし新たな山札とします。

《動物カードについて》
・各プレイヤー共通の山札と手札となるカードです。
・大きく分けて次の2つの使用方法があります。

① アクションのコストとして使用する

・カードに描かれた動物の力を借り手札から消費し、様々なアクションのコストとします。
・カードには[キツネ][ウサギ][ネズミ]の3種類と、どの種族としても使える[トリ]があります。
・トリは3種類のどのカードとしても使用できますが、[トリ]をコストとする場合に他のカードで代用はできません。
② クラフト能力を使う
・コストとしてカードの左下にある動物種の広場にあるクラフトツールを起動することで、アイテムを得たり、勝利点を得たりすることができます。
・即座にアイテムなどを獲得する「即時効果」と条件を満たした時に発動できる「継続効果」があります。
・「継続効果」のカードは重複して使用できません。

アイテムタイル

・12枚のアイテムタイルをマップ上部の対応するマスに置き、サプライとします。

ダイス

・2個をマップの近くに置きます。
・戦闘の際に使用します。

派閥ボード

・各派閥が派閥ボードの準備に従って、次の順番で準備します。
 [猫野候国]→[鷲巣王朝]→[森林連合]→[放浪部族]

スタートプレイヤー

・任意の方法で決めます。

ゲームのプレイ 
ゲームの勝利条件

・ゲームに勝利するには大きく2つの方法があります。

① 勝利点30点を獲得する
・各派閥によって異なる獲得方法で、多くの勝利点を集める方法です。
② 圧倒カードを達成する
・勝利点での勝利を辞め、カードに記載された特別な勝利条件を目指す方法です。
・ゲームの最初では選択できないため、ゲーム中に判断することになります。

勝利点の獲得方法

① クラフトアクションの実行
② 他派閥の建物と専用トークンの除去
③ 各派閥によって異なる獲得方法

[猫野候国]:建物タイルを建てる
[鷲巣王朝]:手番終了時に配置している止まり木トークン数
[森林連合]:支持トークンを配置する
[放浪部族]:クエストカードのクリア、他派閥と友好度を高める、敵対派閥の配置物を除去

ゲームの流れ

・スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。
・手番では、朝/昼/夜の3フェイズを順番に行います。
・各フェイズで実行できることは全派閥で異なります。
・手番を繰り返し、いずれかのプレイヤーが勝利条件を満たすとゲームは終了します。

【移動】

・一度の移動で、任意の数のコマを、道で繋がった隣の広場へ移動させることができます。
・移動するためには、「移動元」もしくは「移動先」を支配している必要があります。

《支配について》

・広場にあるコマと建物タイルの合計数が最も多いプレイヤーが、その広場を支配しています。
・複数いる場合には、支配しているプレイヤーはいないものとなります。

【クラフト】

・クラフト能力のある動物カードを使用し、部族によって異なる「クラフトツール」を使用することで行います。

[猫野候国]:工房タイル
[鷲巣王朝]:止まり木タイル
[森林連合]:支持トークン
[放浪部族]:ハンマータイル
・クラフトツールは、カードの左下に描かれている種類と同じ動物の広場にあるものを使用します。
・クラフトツールは、1手番で1回のみ使用できます。

「即時効果」
・効果の背景が黄色いカードは、即座に効果を適用します。
・アイテムなどを受け取り、勝利点を獲得し、そのカードを捨て札にします。
・アイテムタイルがサプライにない場合、クラフトは実行できません。
「継続効果」
・効果の背景が灰色のカードは、条件を満たした時に効果を適用します。
・クラフトを行ったカードは、派閥ボードの下側に効果が見えるように差し込みます。
・同じ名前のカードを重複してクラフトはできません。

【戦闘】

・他プレイヤーの兵士コマや建物タイルや専用トークンを取り除くことができます。
・次の順番で処理を行います。

① 広場と対象を選ぶ

・自分の兵士コマがいる広場を選び、選んだ広場に配置物を置いている他の派閥を選びます。
・自分が攻撃側、選んだ派閥を防御側となります。
② ダイスを振る
・攻撃プレイヤーはダイスを2つ振り、出目の大きい方を攻撃側、小さい方を防御側のヒット数とします。
・ただし、その広場に配置している兵士コマの数が、ヒット数の上限になります。
(兵士コマが[2体]、ダイスが[3]の場合、ヒット数は上限の[2]となります)
③ 配置物を取り除く
・ヒット数だけ、広場にある配置物をそれぞれが取り除きます。
・兵士コマがいる場合はコマが優先されます。兵士コマがいない場合、建物タイルやトークンを取り除きます。
・取り除いた兵士コマは手元に戻し、建物タイルは派閥ボードのその建物の配置場所の一番右の空いたスペースに戻します。
④ 勝利点の獲得
・相手の建物タイルと専用トークンを取り除いた場合、1つにつき1勝利点を獲得します。

● 追加ヒット
・カードの効果などで適用されます。
・追加分は、兵士コマの数の上限を無視して追加されます。
・防御側の兵士コマがいない場合、「防御不能状態」として追加ヒットを1点分得ます。
● 奇襲
・戦闘で攻撃プレイヤーがダイスを振る前に、奇襲を仕掛けることができます。
・戦闘を行う広場の動物と同じ種類の「奇襲」の動物カードを手札から出して使用します。
・奇襲を行うと、攻撃側に2点分のヒットを与えます。兵士コマの上限は無視します。
・これにより攻撃側の兵士コマがいなくなった場合、そこで戦闘は終了します。
・攻撃側は、同様に奇襲カードを使用することで、奇襲カードの効果を打ち消すことができます。

【圧倒カード】

・《圧倒》という名前の動物カードが4種類の動物種につき1枚の計4枚あります。
・クラフト能力は持ちません。通常通りコストとして使用したり、勝利条件の変更ができます。

《使用するか捨てる場合》
・通常通りコストのために使用したか捨てた場合、他のカードのように捨て札とせず、マップボードの近くに表にして置きます。
・各プレイヤーは自分の昼フェイズ中に、この圧倒カードを手札に獲得することができます。
・コストとして、圧倒カードと動物の種類が一致する手札のカードを1枚消費します。

《勝利条件の変更》
・圧倒カードを手札に持っているプレイヤーは、自分の昼フェイズ中で勝利点が10点以上あるなら、勝利条件の変更を行うことができます。
・圧倒カードを自分の前に表向きで公開し、得点トラックの勝利点マーカーを取り除きます。

《共闘軍》
・放浪部族は広場を支配できないため、圧倒カードの勝利条件を満たすことができません。
・代わりに、圧倒カードを公開することによって、その時点で最も勝利点の少ない他のプレイヤーと「共闘軍」を結成できます。
・最も勝利点の少ないプレイヤーが複数いる場合、部族プレイヤーが自由に選びます。
・共闘軍を結成したら、自分の勝利点マーカーを共闘相手の派閥ボード上に移動し、このプレイヤーがゲームの勝利した場合、部族プレイヤーも勝利となります。
・敵対派閥とも共闘関係を築くことも可能です。

猫野候国 
特徴

《勝利点》
・建物タイルを建てることで獲得します。

《城砦トークン》
・城砦を配置した広場には、他のプレイヤーは配置物を配置できません。移動してくることはできます。
・トークンが除外されたら、そのままゲームから除外されます。

《野戦病院》
・兵士コマが広場から取り除かれたときに適用できます。
・その広場の動物と同じ種類のカードを手札から1枚使用することで、(手元ではなく)城砦のある広場に移すことができます。
・カード1枚で複数のコマを移動できます。

《鳥の手を借りる》
・トリの動物カードを任意の枚数使用することで、追加のアクションを1枚につき1回得ることができます。

朝フェイズ

《木材生産》
・マップにある製材所タイルごとに、その広場に木材トークン1つを配置します。

昼フェイズ

《クラフトアクション》
・フェイズの最初に、工房タイルを使用して行うことができます。

《3アクションの実行》
・その後、次のアクションを3つまで実行できます。同じアクションを複数回行うこともできます。
・トリの動物カードを任意の枚数使用することで、追加のアクションを1枚につき1回得ることができます。

A:戦闘アクション

・戦闘を1回行います。
B:行軍アクション
・移動を2回行います。
C:募兵アクション
・募兵所タイルのある各広場に、兵士コマ1体を配置します。(1手番に1回のみ)
D:建設アクション
・自分が支配していて建物枠が空いている広場に、建物タイル1枚を配置します。
・派閥ボードの配置する建物タイルの上に描かれている分だけ、コストとして木材を支払います。
・使用できる木材は、建設する広場にあるものか、自分が支配する広場と道を通って接続されている、支配している広場にあるものだけです。
・建物を建築したら、ボードのタイルの下から現れた分の勝利点を獲得します。
E:労働アクション
・カード1枚を手札から消費し、そのカードの動物の種類が同じで、製材所タイルがある広場1ヶ所に木材トークン1つを置きます。

夜フェイズ

《カードの補充》
・山札からカードを「カード1枚+派閥ボードの建築表にあるカードアイコンの数」だけ引いて手札に加えます。
・派閥ボードの募兵所タイルをマップに配置することでカードアイコンが現れます。
・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。

鷲巣王朝 
特徴

《勝利点》
・手番終了時にマップ上に配置している「止まり木トークン」の数によって勝利点を獲得します。

《森の王者》
・広場の支配権を確認する際、同列1位がいても支配権を獲得します。

《商業軽視》
・クラフトによる勝利点は常に1勝利点のみです。

《鳥の手を借りる》
・トリの動物カードを任意の枚数使用することで、追加のアクションを1枚につき1回得ることができます。

朝フェイズ

《緊急命令》
・もし、手札がない場合、即座に山札から1枚カードを引き、配置します。

《君主の勅令》
・手札のカード1枚か2枚を、派閥ボード上部の勅令エリアの列に配置しなくてはいけません。
・トリの動物カードは2枚配置することはできません。

《止まり木確保》
・鳥歌フェイズ中、マップに止まり木タイルがない場合、最も兵士コマが少ない広場に、止まり木タイルと兵士コマ3体を配置します。

昼フェイズ

《クラフトアクション》
・フェイズの最初に、止まり木タイルを使用して行うことができます。

《勅令の実行》
・その後、勅令エリアでカードが配置されているアクション全てを、左側から順番に実行しなくてはいけません。同じ列に複数のカードがあれば、好きな順番で解決できます。
・各カードごとに「その列で指定されたアクション」を「そのカードの動物の種類と同じ広場」で実行します。
・勅令エリアのアクションは次の4つです。

A:募兵アクション

・止まり木タイルがあり、勅令カードと一致する広場に、自分の兵士コマ1体を配置します。
B:移動アクション
・勅令カードと一致する広場から、自分の兵士コマを移動させます。
C:戦闘アクション
・勅令カードと一致する広場で、戦闘を1回行います。
D:建設アクション
・勅令カードと一致する広場で、自分が支配している広場の建築枠に、止まり木タイルを配置します。
 ・既に止まり木タイルが配置されていたり、空いた建物枠がない広場は選択できません。
・実行できないアクションがあると、「内乱」が起こります。

【内乱】

・勅令によって実行しなくてはいけないアクションが、何らかの理由により実行できなかった場合、内乱に陥ります。
・次の手順で処理します。

1.恥辱
・勅令エリアに配置されているトリの動物カード1枚につき1勝利点を失います。

2.追放
・勅令エリアにある2枚の忠臣カードを除いた全てのカードを捨てます。

3.失脚
・派閥ボードの君主カードを裏返してボードの横に移します。
・まだ表になっている君主カードの中から新しい君主を選び、派閥ボードに置きます。
・新しい君主カードに従って、忠臣カードを再配置します。

4.休止
・夜フェイズを開始します。

夜フェイズ

《カードの補充》
・山札からカードを「カード1枚+派閥ボードの建築表にあるカードアイコンの数」だけ引いて手札に加えます。
・派閥ボードの募兵所タイルをマップに配置することでカードアイコンが現れます。
・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。

森林連合 
特徴

《勝利点》
・支持トークンを配置すると勝利点を獲得します。

《ゲリラ戦》
・戦闘で防御側になった場合、大きい方の出目を使用し、攻撃側が小さい方の出目を使用します。

《支援者》
・派閥ボードにある支援者ボックスに配置した動物カードは、支援者カードとなります。
・支持トークンを配置する際などに使用します。

《支持広場》
・支持トークンが置かれた広場を支持広場と呼びます。

《蜂起》
・他プレイヤーが支持トークンが置かれた広場に移動するか、指示トークンを取り除く場合、そのプレイヤーはその広場と同じ種類の動物カードを連合プレイヤーの支援者ボックスに置かなくてはいけません。
・該当のカードがない場合は、手札を連合プレイヤーに開示し、連合プレイヤーは山札からカードを1枚引き、支援者ボックスに配置します。

朝フェイズ

《反乱と支持拡大》
・最初に任意の数だけ「反乱」を実行し、その後任意の数だけ「支持拡大」を実行します。

「反乱」

・派閥ボードにある拠点タイルと一致する支持広場選び、一致する支援者カード2枚を消費します。
・その広場にある全ての他プレイヤーの全ての配置物を除去し、拠点タイルを配置します。
・その後、マップ上の今回配置した拠点も含め、「配置した拠点と一致する支持広場」に等しい数の兵士コマをそこに配置します。
・最後に、派閥ボードの指揮官ボックスに兵士コマ1体を配置します。

「支持拡大」
・支持トークンが配置されていない広場を1ヶ所選びます。支持広場に隣接した広場があればその中から選びます。
・トークンの上部に描かれている、黒い四角の中の数自分だけ、その広場と一致する支援者カードを消費します。
・その広場に他プレイヤー1人のコマが3体以上存在する場合、追加でもう1枚支払う必要があります。
・派閥ボードの支持エリアに残っている一番左の支持トークン1つを配置し、その下に記されている勝利点を獲得します。

《拠点タイルが取り除かれた場合》
・指揮官ボックスの兵士コマの半分(波数切り上げ)と、支援者ボックスにあるその拠点タイルと一致するカード全てを捨てなくてはいけません。(トリのカードも含む)

昼フェイズ

《アクションの実行》
・次のアクションを望むだけ実行できます。
・支援者ボックスではなく、手札のカードを使用します。

A:作成アクション

・指示トークンを使用して、クラフトアクションを行います。
B:動員アクション
・手札のカード1枚を支援者ボックスに配置します。
C:訓練アクション
・マップに配置済みのいずれかの拠点タイルと一致するカード1枚を消費し、指揮官ボックスに兵士コマを1体配置します。
・指揮官ボックスにある兵士コマは「指揮官」と呼ばれ、「夕闇フェイズ」のアクション数に影響します。

夜フェイズ

《指揮官アクションの実行》
・次のアクションを指揮官の数まで実行できます。

A:移動アクション

・移動1回を行います。
B:戦闘アクション
・戦闘1回を行います。
C:募兵アクション
・拠点タイルのある広場1つに、兵士コマ1体を配置します。
D:組織アクション
・支持トークンがない広場の兵士コマ1体を取り除き、その広場に派閥ボードの支持エリアにある一番左の支持トークン1つを配置します。
・その下に描かれている勝利点を獲得します。

《カードの補充》
・その後、山札からカードを「カード1枚+派閥ボードの拠点エリアにあるカードアイコンの数」だけ引いて手札に加えます。
・拠点エリアに配置されていた拠点タイルをマップに配置することでカードアイコンが現れます。
・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。

放浪部族 
特徴

《勝利点》
・クエストカードの達成と、他派閥と友好度を高めるか、敵対派閥の配置物を取り除くことで、勝利点を獲得します。

《孤独な旅人》
・広場を支配せず、支配を妨げることもしません。
・支配されている広場にも自由に出入りできます。

《放浪者》
・この派閥のコマは放浪者コマ1つだけです。
・兵士コマのように移動や戦闘を行いますが、兵士コマではありません。
・兵士コマではないので、兵士コマに対する効果を受けません。

アイテム

・コマが1つの放浪部族は、遺跡の探索や他派閥から入手するアイテムが重要になります。

《アイテムの状態》
・派閥ボード上で表向き(明るい面)のアイテムは「未使用状態」、裏向き(暗い面)のアイテムは「使用済み状態」です。
・損傷アイテムボックスに配置されたアイテムは「損傷状態」、それ以外は「非損傷状態」です。
・アイテムは派閥ボードのかばんエリアに配置し、非損傷で未使用の[お茶][コイン][袋]のアイテムは、派閥ボード左側の配置枠に配置することで、特定の効果を得ることができます。
・かばんエリアに配置できる数には上限があります。上限を超えた分は、夜フェイズ中に捨てなくてはいけません。

《アイテムの配置場所》
・アイテムはフェイズ概要欄の配置枠とかばんエリアの間を自由に移動させることができます。
・使用したアイテムは「使用済み状態」にしてかばんエリアに移します。
・損傷状態になったアイテムは、直ちに損傷アイテムボックスに移動させます。
・修理したアイテムは、直ちに損傷アイテムボックスから出します。

朝フェイズ

《アイテムの復活》
・フェイズ解説欄に配置されている[お茶]タイル1つにつき2枚の使用済みアイテムを未使用状態にできます。
・その後、さらに3枚までの使用済みアイテムを未使用状態にできます。

《潜入》
・現在の位置から隣接する広場か樹林に移動することができます。
・この移動にはブーツは必要ありません。
・潜入でのみ、樹林に移動することができます。

昼フェイズ

《アイテムアクション》
・各種アイテムタイルを使用することで、様々なアクションを実行できます。

A:移動アクション

・ブーツタイル1枚を使用して、移動1回を行います。
B:戦闘アクション
・剣タイル1枚を使用して、戦闘1回を行います。
C:狙撃アクション
・クロスボウタイル1枚を使用して、放浪者コマのある広場にある兵士コマ1体を除去します。
・兵士コマがいない場合は、建物タイルか専用トークンを除去できます。
D:探索アクション
・たいまつタイル1枚を使用して、放浪者コマのある広場にある遺跡タイルを除去します。
・遺跡タイルの下の遺跡アイテムタイルを獲得し、1勝利点を獲得します。
E:援助アクション
・任意のアイテムタイル1枚を使用して、放浪者コマのある広場に兵士コマを置いている他プレイヤーに、自分の手札のその広場の動物と種類が同じカード1枚を与えます。
・そのプレイヤーの作成アイテムボックスにあるアイテムタイルから1枚を選び、獲得します。
F:クエストアクション
・公開されている3枚のクエストのうち1枚を解決します。
・解決には、そのカードと一致する種類の広場に、放浪者コマが配置されている状態で、カードのイラストの下にあるアイテムの絵と対応する2枚のアイテムを使用します。
・解決したクエストカードは手元に置きます。その後、「山札からカードを2枚引いて手札に加える」か「解決済みのクエストカードに一致するクエストカードの枚数分の勝利点を獲得する」を選びます。
・最後に、公開されているクエストカードが3枚になるように公開します。
G:クラフトアクション
・ハンマータイルを指定された枚数だけ使用して、クラフトアクションを行います。
・放浪者コマがいる広場の動物の種類が、クラフトに必要な動物の種類と一致している必要があります。
H:修理アクション
・ハンマータイル1枚を使用して、損傷状態のアイテム1枚を修理できます。
・修理したアイテムは、かばんエリアかフェイズ解説欄の配置枠に配置します。
I:特殊アクション
・たいまつタイル1枚を使用して、キャラクターカードのアクションを実行します。

夜フェイズ

《アイテムの修理》
・最初に損傷状態のアイテムタイルすべてを修理します。
・ただし、放浪者コマが樹林にいる場合にのみ行えます。

《カードの補充》
・次に、山札からカードを「カード1枚+派閥ボードのフェイズ解説欄に配置されているコインタイルの数」だけ引いて手札に加えます。
・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。

《アイテムの確認》
・最後に、かばんエリアにあるアイテムタイルの枚数が、上限を超えているなら超えた分を捨てます。
・上限は「6枚+配置枠に配置されている袋タイル1枚につき2枚」です。

友好関係

・他派閥のプレイヤーに対して援助アクションを行いカードを与えることで、友好関係を強化することができます。
・友好関係の強化には、一定回数の援助アクションが必要で、その数は関係マーカーの右上にある「黒い四角の中の数字」です。これを同一手番中に行う必要があります。
・友好関係が強化されたら、派閥ボードのその派閥の関係マーカーを右に進め、すのスペースに描かれた分の勝利点を獲得します。
・関係マーカーが右端の「同盟」まで進んだ場合、その派閥と同盟派閥になります。

「同盟」
・その派閥のコマが移動や戦闘を行う際、その派閥のコマとしてアクションを行うことができます。

「敵対」
・他プレイヤーの兵士コマを除去した場合、直ちにその派閥の関係マーカーを「敵対」のスペースに移動します。
・その派閥とは敵対派閥となり、その派閥の配置物1つを除去した場合、通常の建物タイル除去による1勝利点に加えて、追加で1勝利点を獲得します。
・ただし、敵対派閥が存在する広場に放浪者コマを移動させる場合、追加でブーツタイル1枚を使用しなくてはいけません。

放浪部族の戦闘

・兵士コマがいないため、他の派閥とは異なったルールで戦闘を行います。
・放浪者コマは広場を支配しません。
・兵士コマではないので、兵士コマに対する効果を受けません。
・戦闘時のヒット数の上限は、兵士コマの数ではなく、非損傷状態の剣タイルの数です。使用状態か未使用状態かは問いません。
・受けたヒット数だけ、非損傷状態のアイテムタイルを損傷状態にします。ヒット数の方が多い場合、超過分は無視されます。
・非損傷状態の剣タイルがない場合、無防備状態となり、追加1ヒットを受けます。

その他 
派閥の組み合わせ

・任意の組み合わせでプレイは可能ですが、次のものがバランスが取れている組み合わせです。

● 2人プレイ

[猫野候国]+[鷲巣王朝](初心者におすすめ)
[猫野候国]+[森林連合]
[鷲巣王朝]+[森林連合]
[鷲巣王朝]+[放浪部族]

● 3人プレイ
[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[森林連合](初心者におすすめ)
[猫野候国]+[鷲巣王朝]+[放浪部族](初心者におすすめ)
[鷲巣王朝]+[森林連合]+[放浪部族]

2人プレイ

・2人プレイ時は圧倒カードは使用しません。
・2回戦行い、合計得点で勝敗を決めます。

冬マップ

・マップボードの裏面にある上級マップです。
・次の点を変更してプレイします。

● 冬マップの準備
・12個の動物マーカーを裏返して混ぜ、各広場に1個ずつ置き、全てを配置したら表に返します。
・その広場はこのマーカーの動物種となります。
・他の準備は通常通り行います。

● ルールの変更点
・凍りついたら河は、道と同じように樹林を分割します。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:2-4人(BEST:4人)
  • プレイ時間:60-90分
  • 推奨年齢:13歳以上
  • 発売時期:2018年
  • 参考価格:8,000円
  • テーマ:動物×領地拡大
  • メカニクス:エリアマジョリティ/エリア移動/ハンドマネージメント/直接攻撃/プレイヤー別固有能力
  • ゲームデザイナー:コール・ウェーレ