ルート
Root
2-4
プレイ人数
60+
プレイ時間
13+
推奨年齢
難易度
4勢力が森の覇権を争う完全非対称ゲームの名作
プレイヤーは大森林ウッドランドを舞台に、それぞれ異なる目標を持った勢力を導きます。このゲームの最大の特徴は、『派閥ごとにゲームのシステムが大きく異なること』です。特殊能力が異なるゲームは多くありますが、コマの数、実行できるアクションの種類や回数、勝利点の獲得方法など全てが非対称です。4派閥のルールを把握するのは大変ですが、各派閥のアクションは多くないので、1ゲームすれば大まかな流れが掴めます。イラストが美しく、システムが新しく、テーマが面白いと三拍子揃っており、ゴールデンギーク賞も受賞した名作ゲームです。・テーブルに中央に広げて置きます。 ・「遺跡タイル」をマップ上の[R]が描かれている4ヶ所のスペースに置きます。 《マップについて》
・各プレイヤーは使用する派閥を選択します。プレイ人数に応じて推奨されている組み合わせがあります。
・54枚のカードをシャッフルし、裏向きの山札を作り、マップの近くに置きます。 ・各プレイヤーは3枚ずつ受け取ります。 ・捨て札置き場を隣に用意します。山札が尽きた場合は、捨て札をシャッフルし新たな山札とします。 《動物カードについて》 ・各プレイヤー共通の山札と手札となるカードです。 ・大きく分けて次の2つの使用方法があります。 ① アクションのコストとして使用する
・12枚のアイテムタイルをマップ上部の対応するマスに置き、サプライとします。
・2個をマップの近くに置きます。 ・戦闘の際に使用します。
・各派閥が派閥ボードの準備に従って、次の順番で準備します。 [猫野候国]→[鷲巣王朝]→[森林連合]→[放浪部族]
・任意の方法で決めます。
・ゲームに勝利するには大きく2つの方法があります。
① クラフトアクションの実行 ② 他派閥の建物と専用トークンの除去 ③ 各派閥によって異なる獲得方法
・スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。 ・手番では、朝/昼/夜の3フェイズを順番に行います。 ・各フェイズで実行できることは全派閥で異なります。 ・手番を繰り返し、いずれかのプレイヤーが勝利条件を満たすとゲームは終了します。
・一度の移動で、任意の数のコマを、道で繋がった隣の広場へ移動させることができます。 ・移動するためには、「移動元」もしくは「移動先」を支配している必要があります。 《支配について》
・クラフト能力のある動物カードを使用し、部族によって異なる「クラフトツール」を使用することで行います。
・他プレイヤーの兵士コマや建物タイルや専用トークンを取り除くことができます。 ・次の順番で処理を行います。 ① 広場と対象を選ぶ
・《圧倒》という名前の動物カードが4種類の動物種につき1枚の計4枚あります。 ・クラフト能力は持ちません。通常通りコストとして使用したり、勝利条件の変更ができます。 《使用するか捨てる場合》 ・通常通りコストのために使用したか捨てた場合、他のカードのように捨て札とせず、マップボードの近くに表にして置きます。 ・各プレイヤーは自分の昼フェイズ中に、この圧倒カードを手札に獲得することができます。 ・コストとして、圧倒カードと動物の種類が一致する手札のカードを1枚消費します。 《勝利条件の変更》 ・圧倒カードを手札に持っているプレイヤーは、自分の昼フェイズ中で勝利点が10点以上あるなら、勝利条件の変更を行うことができます。 ・圧倒カードを自分の前に表向きで公開し、得点トラックの勝利点マーカーを取り除きます。 《共闘軍》 ・放浪部族は広場を支配できないため、圧倒カードの勝利条件を満たすことができません。 ・代わりに、圧倒カードを公開することによって、その時点で最も勝利点の少ない他のプレイヤーと「共闘軍」を結成できます。 ・最も勝利点の少ないプレイヤーが複数いる場合、部族プレイヤーが自由に選びます。 ・共闘軍を結成したら、自分の勝利点マーカーを共闘相手の派閥ボード上に移動し、このプレイヤーがゲームの勝利した場合、部族プレイヤーも勝利となります。 ・敵対派閥とも共闘関係を築くことも可能です。
《勝利点》 ・建物タイルを建てることで獲得します。 《城砦トークン》 ・城砦を配置した広場には、他のプレイヤーは配置物を配置できません。移動してくることはできます。 ・トークンが除外されたら、そのままゲームから除外されます。 《野戦病院》 ・兵士コマが広場から取り除かれたときに適用できます。 ・その広場の動物と同じ種類のカードを手札から1枚使用することで、(手元ではなく)城砦のある広場に移すことができます。 ・カード1枚で複数のコマを移動できます。 《鳥の手を借りる》 ・トリの動物カードを任意の枚数使用することで、追加のアクションを1枚につき1回得ることができます。
《木材生産》 ・マップにある製材所タイルごとに、その広場に木材トークン1つを配置します。
《クラフトアクション》 ・フェイズの最初に、工房タイルを使用して行うことができます。 《3アクションの実行》 ・その後、次のアクションを3つまで実行できます。同じアクションを複数回行うこともできます。 ・トリの動物カードを任意の枚数使用することで、追加のアクションを1枚につき1回得ることができます。 A:戦闘アクション
《カードの補充》 ・山札からカードを「カード1枚+派閥ボードの建築表にあるカードアイコンの数」だけ引いて手札に加えます。 ・派閥ボードの募兵所タイルをマップに配置することでカードアイコンが現れます。 ・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。
《勝利点》 ・手番終了時にマップ上に配置している「止まり木トークン」の数によって勝利点を獲得します。 《森の王者》 ・広場の支配権を確認する際、同列1位がいても支配権を獲得します。 《商業軽視》 ・クラフトによる勝利点は常に1勝利点のみです。 《鳥の手を借りる》 ・トリの動物カードを任意の枚数使用することで、追加のアクションを1枚につき1回得ることができます。
《緊急命令》 ・もし、手札がない場合、即座に山札から1枚カードを引き、配置します。 《君主の勅令》 ・手札のカード1枚か2枚を、派閥ボード上部の勅令エリアの列に配置しなくてはいけません。 ・トリの動物カードは2枚配置することはできません。 《止まり木確保》 ・鳥歌フェイズ中、マップに止まり木タイルがない場合、最も兵士コマが少ない広場に、止まり木タイルと兵士コマ3体を配置します。
《クラフトアクション》 ・フェイズの最初に、止まり木タイルを使用して行うことができます。 《勅令の実行》 ・その後、勅令エリアでカードが配置されているアクション全てを、左側から順番に実行しなくてはいけません。同じ列に複数のカードがあれば、好きな順番で解決できます。 ・各カードごとに「その列で指定されたアクション」を「そのカードの動物の種類と同じ広場」で実行します。 ・勅令エリアのアクションは次の4つです。 A:募兵アクション
・勅令によって実行しなくてはいけないアクションが、何らかの理由により実行できなかった場合、内乱に陥ります。 ・次の手順で処理します。 1.恥辱 ・勅令エリアに配置されているトリの動物カード1枚につき1勝利点を失います。 2.追放 ・勅令エリアにある2枚の忠臣カードを除いた全てのカードを捨てます。 3.失脚 ・派閥ボードの君主カードを裏返してボードの横に移します。 ・まだ表になっている君主カードの中から新しい君主を選び、派閥ボードに置きます。 ・新しい君主カードに従って、忠臣カードを再配置します。 4.休止 ・夜フェイズを開始します。
《カードの補充》 ・山札からカードを「カード1枚+派閥ボードの建築表にあるカードアイコンの数」だけ引いて手札に加えます。 ・派閥ボードの募兵所タイルをマップに配置することでカードアイコンが現れます。 ・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。
《勝利点》 ・支持トークンを配置すると勝利点を獲得します。 《ゲリラ戦》 ・戦闘で防御側になった場合、大きい方の出目を使用し、攻撃側が小さい方の出目を使用します。 《支援者》 ・派閥ボードにある支援者ボックスに配置した動物カードは、支援者カードとなります。 ・支持トークンを配置する際などに使用します。 《支持広場》 ・支持トークンが置かれた広場を支持広場と呼びます。 《蜂起》 ・他プレイヤーが支持トークンが置かれた広場に移動するか、指示トークンを取り除く場合、そのプレイヤーはその広場と同じ種類の動物カードを連合プレイヤーの支援者ボックスに置かなくてはいけません。 ・該当のカードがない場合は、手札を連合プレイヤーに開示し、連合プレイヤーは山札からカードを1枚引き、支援者ボックスに配置します。
《反乱と支持拡大》 ・最初に任意の数だけ「反乱」を実行し、その後任意の数だけ「支持拡大」を実行します。 「反乱」
《アクションの実行》 ・次のアクションを望むだけ実行できます。 ・支援者ボックスではなく、手札のカードを使用します。 A:作成アクション
《指揮官アクションの実行》 ・次のアクションを指揮官の数まで実行できます。 A:移動アクション
《勝利点》 ・クエストカードの達成と、他派閥と友好度を高めるか、敵対派閥の配置物を取り除くことで、勝利点を獲得します。 《孤独な旅人》 ・広場を支配せず、支配を妨げることもしません。 ・支配されている広場にも自由に出入りできます。 《放浪者》 ・この派閥のコマは放浪者コマ1つだけです。 ・兵士コマのように移動や戦闘を行いますが、兵士コマではありません。 ・兵士コマではないので、兵士コマに対する効果を受けません。
・コマが1つの放浪部族は、遺跡の探索や他派閥から入手するアイテムが重要になります。 《アイテムの状態》 ・派閥ボード上で表向き(明るい面)のアイテムは「未使用状態」、裏向き(暗い面)のアイテムは「使用済み状態」です。 ・損傷アイテムボックスに配置されたアイテムは「損傷状態」、それ以外は「非損傷状態」です。 ・アイテムは派閥ボードのかばんエリアに配置し、非損傷で未使用の[お茶][コイン][袋]のアイテムは、派閥ボード左側の配置枠に配置することで、特定の効果を得ることができます。 ・かばんエリアに配置できる数には上限があります。上限を超えた分は、夜フェイズ中に捨てなくてはいけません。 《アイテムの配置場所》 ・アイテムはフェイズ概要欄の配置枠とかばんエリアの間を自由に移動させることができます。 ・使用したアイテムは「使用済み状態」にしてかばんエリアに移します。 ・損傷状態になったアイテムは、直ちに損傷アイテムボックスに移動させます。 ・修理したアイテムは、直ちに損傷アイテムボックスから出します。
《アイテムの復活》 ・フェイズ解説欄に配置されている[お茶]タイル1つにつき2枚の使用済みアイテムを未使用状態にできます。 ・その後、さらに3枚までの使用済みアイテムを未使用状態にできます。 《潜入》 ・現在の位置から隣接する広場か樹林に移動することができます。 ・この移動にはブーツは必要ありません。 ・潜入でのみ、樹林に移動することができます。
《アイテムアクション》 ・各種アイテムタイルを使用することで、様々なアクションを実行できます。 A:移動アクション
《アイテムの修理》 ・最初に損傷状態のアイテムタイルすべてを修理します。 ・ただし、放浪者コマが樹林にいる場合にのみ行えます。 《カードの補充》 ・次に、山札からカードを「カード1枚+派閥ボードのフェイズ解説欄に配置されているコインタイルの数」だけ引いて手札に加えます。 ・手札の枚数が5枚を超えているなら、任意のカードを捨てて5枚にします。 《アイテムの確認》 ・最後に、かばんエリアにあるアイテムタイルの枚数が、上限を超えているなら超えた分を捨てます。 ・上限は「6枚+配置枠に配置されている袋タイル1枚につき2枚」です。
・他派閥のプレイヤーに対して援助アクションを行いカードを与えることで、友好関係を強化することができます。 ・友好関係の強化には、一定回数の援助アクションが必要で、その数は関係マーカーの右上にある「黒い四角の中の数字」です。これを同一手番中に行う必要があります。 ・友好関係が強化されたら、派閥ボードのその派閥の関係マーカーを右に進め、すのスペースに描かれた分の勝利点を獲得します。 ・関係マーカーが右端の「同盟」まで進んだ場合、その派閥と同盟派閥になります。 「同盟」 ・その派閥のコマが移動や戦闘を行う際、その派閥のコマとしてアクションを行うことができます。 「敵対」 ・他プレイヤーの兵士コマを除去した場合、直ちにその派閥の関係マーカーを「敵対」のスペースに移動します。 ・その派閥とは敵対派閥となり、その派閥の配置物1つを除去した場合、通常の建物タイル除去による1勝利点に加えて、追加で1勝利点を獲得します。 ・ただし、敵対派閥が存在する広場に放浪者コマを移動させる場合、追加でブーツタイル1枚を使用しなくてはいけません。
・兵士コマがいないため、他の派閥とは異なったルールで戦闘を行います。 ・放浪者コマは広場を支配しません。 ・兵士コマではないので、兵士コマに対する効果を受けません。 ・戦闘時のヒット数の上限は、兵士コマの数ではなく、非損傷状態の剣タイルの数です。使用状態か未使用状態かは問いません。 ・受けたヒット数だけ、非損傷状態のアイテムタイルを損傷状態にします。ヒット数の方が多い場合、超過分は無視されます。 ・非損傷状態の剣タイルがない場合、無防備状態となり、追加1ヒットを受けます。
・任意の組み合わせでプレイは可能ですが、次のものがバランスが取れている組み合わせです。 ● 2人プレイ
・2人プレイ時は圧倒カードは使用しません。 ・2回戦行い、合計得点で勝敗を決めます。
・マップボードの裏面にある上級マップです。 ・次の点を変更してプレイします。 ● 冬マップの準備 ・12個の動物マーカーを裏返して混ぜ、各広場に1個ずつ置き、全てを配置したら表に返します。 ・その広場はこのマーカーの動物種となります。 ・他の準備は通常通り行います。 ● ルールの変更点 ・凍りついたら河は、道と同じように樹林を分割します。
基本情報
- プレイ人数:2-4人(BEST:4人)
- プレイ時間:60-90分
- 推奨年齢:13歳以上
- 発売時期:2018年
- 参考価格:8,000円
- テーマ:動物×領地拡大
- メカニクス:エリアマジョリティ/エリア移動/ハンドマネージメント/直接攻撃/プレイヤー別固有能力
- ゲームデザイナー:コール・ウェーレ