お邪魔者:失われた鉱山

Saboteur: The Lost Mines


3-9

プレイ人数

30+

プレイ時間

10+

推奨年齢

難易度

2つの陣営のお邪魔合戦
お邪魔者のボードゲーム版

プレイヤーは森の奥深くに眠る鉱山を探し求めるドワーフの一族となり、障害物を除外し罠やトロルを回避し、財宝を目指します。しかし、一族の中にお邪魔者が隠れているかもしれないので注意してください。一族のメンバーであれば見つけた財宝は一族のものになりますが、自分で独占するドワーフやライバル一族のために動いているドワーフもいるかもしれません。
システムや世界観はそのまま、大人気カードゲーム『お邪魔者』をボードとコマでプレイできます。どちらの陣営でもお邪魔者であっても鉱山へ道をつなげる必要があり、道具破壊といった個人への攻撃も無くなったため、プレイしやすさは格段に上がっています。

ゲームの準備 
ゲームボード

・テーブルの中央に広げます。
・鉱山カード4枚をシャッフルし、ランダムにボードの鉱山のマスに裏向きで置きます。
・スタートカード2枚を、ボードのスタートマスに置きます。
・財宝カードをシャッフルし、ランダムにプレイ人数と同じ枚数を引き、ボードの外周に裏向きで置きます。残りのカードは中身を見ずに、箱に戻します。

ドワーフカード

・次のプレイ人数に対応するカードを用意します。
 7人プレイ:全てのカード
 5〜6人プレイ:両陣営の忠実なドワーフを1枚ずつ取り除きます。
 3〜4人プレイ:両陣営の忠実なドワーフを2枚ずつ取り除きます。
・用意したドワーフカードをシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
・ドワーフカードの裏面の色で、どちらの陣営かはわかりますが、本当の正体はカードの表面に描かれています。この面は、他のプレイヤーには秘密です。
・残ったカードは、中身を見ずに箱に戻します。

《ドワーフカードについて》

・ドワーフは、青と黄の2つの一族がいます。
・最大5人までのドワーフが各一族となりプレイしますが、各一族には次の3種類のドワーフがいます。

● 忠実なドワーフ
・最大3人までおり、彼らが獲得した財宝は一族のものとなります。
● 利己的なドワーフ
・1人ずつおり、彼らの獲得した財宝は自分だけのものになります。
● お邪魔者
・1人ずつおり、彼らの獲得した財宝は相手一族のものとなります。

ドワーフコマとタイル

・受け取ったドワーフの表面上の種族のドワーフコマとドワーフタイルを受け取ります。
・ドワーフコマは、所属する種族のスタートカード上に置きます。
・タイルはプレイヤーの(表面上の)一族を確認するために自分の前に置いておきます。

道カードとアクションカード

・全てをシャッフルし、裏向きの山札を作ります。
・山札から10枚引き、裏向きのまま箱に戻します。
・次のプレイ人数に応じた枚数を手札として配ります。
 7人以上:4枚、6人以下:5枚
・山札はボードの横に置いておきます。
・隣に捨て札用のスペースを空けておきます。

トークンとチップ

・種類別に分け、各プレイヤーの手が届く場所に置きます。

スタートプレイヤー

・最も冒険心のあるプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

《相談について》

・仲間プレイヤーと話し合いをすることは良いことです。しかし、絶対にドワーフカードを他プレイヤーに見せてはいけません。

ゲームのプレイ 
ゲームの流れ

・ゲームは2ラウンドを行います。
・スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。
・手番では次のステップを順番に行います。
 1. カードを使用するか捨てる
 2. ドワーフを移動させる
 3. カードを補充する
・手番を繰り返し、山札のカードと手札が全てなくなるか、全ての財宝が獲得されるとラウンドが終了します。
・2ラウンドが終了するとゲームは終了します。

1. カードを使用するか捨てる

・次のいずれかを実行します。どれかを必ず行わなくてはいけません。
 A - 道カードを1枚使用する
 B - アクションカード1枚を使用する
 C - 1枚か2枚のカードを捨てる
・もし手札にカードが1枚もない場合、手番はスキップされ移動もできません。

A - 道カードを1枚使用する

・道カードはスタートマスから鉱山へ繋がる道を作るためのカードです。
・道カードは、「スタートマスから繋がっている道」か「表向きの鉱山」につながるように置きます。
・カードに描かれた道は、全て途切れないで繋がっている必要があります。
・道同士が繋がらないような配置もできません。

《特別な道カード》
● 障害物カード
・障害物は道を塞ぎ、除去するまでこのカードの上や先に移動することはできません。
・除去するには、対応する道具カードをプレイしなくてはいけません。
・障害物には[倒木][池][穴]の3種類があります。
● 岩
・岩は道を狭め、岩のあるカードの上には1人のドワーフしか入ることができません。
・岩のあるカード上にドワーフがいる場合、通過することもできません。
● キャンプ
・手版の移動をキャンプファイヤーカードから始める場合、3枚ではなく5枚分まで移動することができます。

B - アクションカード1枚を使用する

・様々な種類のカードがあります。

《アクションカード》
● 道具カード
・3種類の障害物それぞれに対応する道具があります。
・既に障害物がボード上にある場合にのみ、道具カードを使うことができます。
・道具カードを使用したら、対応する森トークンを障害物の上に置きます。
・処理された障害物カードは岩カードのように扱い、通行は可能ですが止まれるのは1人だけで、上にドワーフがいる場合通過できません。
・使用したカードは、裏向きにして捨て札置き場に置きます。
● 情報カード
・鉱山、財宝、他プレイヤーのいずれかの情報を得ることができます。
・カードには2つのアクションが描かれており、どちらか1つを選んで実行します。
 [鉱山]:まだ表になってない鉱山1つを秘密裏に確認し、元に戻します。
 [財宝]:まだ獲得されていない財宝1つを秘密裏に確認し、元に戻します。
 [ドワーフカード]:他プレイヤーのドワーフカードを秘密裏に確認し、元に戻します。
・このカードで得た情報を他プレイヤーに明かしてはいけません。
・使用したカードは、裏向きにして捨て札置き場に置きます。
● 罠カード
・対応する罠の森トークンを取り、ボード上の2枚のカードにまたがる道の上か、空いている道の終端(これから伸ばすであろう道)に置きます。
・ドワーフが罠を通過しようとするたび、手札からカードを1枚捨てなければなりません。
・捨てるカードは左隣のプレイヤーがランダムに引き、裏向きのまま捨て札置き場に置きます。
・使用したカードは、裏向きにして捨て札置き場に置きます。
● トロルカード
・対応するトロルの森トークンを取り、ボード上の2枚のカードにまたがる道の上か、空いている道の終端(これから伸ばすであろう道)に置きます。
・トロルは次の自分の手番が来るで、その場所をブロックします。
・次の自分の手番が来るまでトロルカードは自分の前に表向きにして置き、次の手番開始時に裏向きのまま捨て札置き場に置きます。
● 嵐カード
・ドワーフのいない道カードを1枚選び、ボード上から取り除きます。
・そのカード上に道具が置かれている場合、それらも一緒に取り除かれます。
・使用したカードと取り除いたカードは、裏向きにして捨て札置き場に置きます。
・罠やトロルも同様に取り除かれますが、置かれている両側のカードが取り除かれた場合のみ取り除きます。
・嵐カードでスタートカードや鉱山カードを取り除くことはできません。

C - 1枚か2枚のカードを捨てる

・カードを使用できないか、したくない場合、カードを捨て札にします。
・捨てられたカードは、裏向きにして捨て札置き場に置きます。

2. ドワーフを移動させる

・カードを使用するか捨てた後、ドワーフをカード3枚分まで移動させることができます。
・ドワーフは道カードの上のみ移動できます。
・キャンプから移動を開始する場合は、3枚分ではなく5枚分移動できます。
・除去できていない障害物がある道には入ることも通過することもできません。
・岩と処理済みの障害物のある道には、1人のドワーフしか入ることができません。既にその上にドワーフがいるなら、通過もできません。
・トロルがいる道はブロックされているため、通過することができません。
・罠を超えて移動する場合、直ちに手札1枚を失います。

《鉱山に到達した場合》

・裏向きの鉱山に到達したら、カードを表向きにし、道がつながるように回転させて置きます。
・もしうまく繋がらない場合は、到達するために使用した道がつながるようにします。
・移動はそこで終了し、鉱山の上にドワーフを置きます。
・鉱山は4種類あり、[宝石][金][銀]の場合は財宝カードを獲得できます。[ドラゴン]の場合は勝利点を失うことになります。

● 財宝の鉱山
・鉱山の上で移動を終えた場合、(残っていれば)対応する財宝カード1枚取り、自分の前に裏向きで置きます。
・次の手番でドワーフを移動させず鉱山の上にいる場合や、他のプレイヤーのドワーフが移動して鉱山の上に止まった場合、(残っていれば)対応する財宝カードを獲得できます。

● ドラゴンの鉱山
・ドラゴンに守られた鉱山だった場合、ドラゴントークンを取り、自分の前に置きます。
・ドラゴントークンは、自分が獲得する勝利点を2点分減らします。
・その後、このカードは通常の道カードとなり、通常通り移動が可能になります。

3. カードを補充する

・山札のカードが残っている場合、必ず1枚か2枚のカードを引いて補充します。
・道カードかアクションカードを使用した場合は1枚補充します。
・捨て札にした場合は、捨て札にした枚数と同じ数だけ補充します。
・山札のカードがなくなると、補充は行いません。残りの手札でゲームを続けます。

ラウンドとゲームの終了 
ラウンドの終了

・次のどちらかの条件を満たしたら、ラウンドが終了します。
 - 山札のカードがなくなり、全てのプレイヤーの手札がなくなった場合
 - 全ての財宝を獲得した場合
・各プレイヤーの正体を明かし、ポイントの分配を行います。
・ポイント分配の後、現在が1ラウンド目の場合は2ラウンド目の準備を行います。2ラウンド目の場合は、ゲームが終了します。

ポイントの分配

・ドワーフカードを表に向け、それぞれの立場を明かします。
・財宝カードを表に向け、次のように分配します。

● 利己的なドワーフ
・自分自身が獲得した財宝分のポイントチップを獲得します。
● 忠実なドワーフとお邪魔者
・それぞれの一族で獲得した財宝を合計します。お邪魔者は、反対の一族の一員として財宝を数えます。
・一族の財宝を忠実なドワーフとお邪魔者で平等に分配し、ポイントチップを獲得します。
・端数は、単独で最も価値の高い財宝を獲得しているプレイヤーに与えます。複数いる場合、そのプレイヤー間で平等に分配します。それでも端数が出る場合、それは無効になります。
・ドラゴントークンを持っているプレイヤーは自身が獲得するポイントから2ポイント引きます。

第2ラウンドの準備

・最初のラウンドと同様に準備を行います。ドワーフカードは配り直します。
・次のラウンドは、最初のラウンドで最後にプレイしたプレイヤーの左隣のプレイヤーから始めます。

ゲームの終了

・2ラウンド目が終わったらゲームは終了します。
・最も多くのポイントチップを獲得したプレイヤーが勝者となります。
・同点の場合、その全てのプレイヤーが勝者となります。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:3-9人(BEST:6人)
  • プレイ時間:30-60分
  • 推奨年齢:10歳以上
  • 発売時期:2018年
  • 参考価格:3,600円
  • テーマ:金鉱掘り×お邪魔者
  • メカニクス:チーム戦/正体隠匿/カード配置/ハンドマネージメント
  • ゲームデザイナー:フレデリック モイヤーセン