スコットランドヤード

Scotland Yard


3-6

プレイ人数

45+

プレイ時間

10+

推奨年齢

難易度

逃げる怪盗X、それを追う刑事
歴史のある協力型ボードゲーム

イギリスのロンドン市内に潜伏し逃走する怪盗"ミスターX"とスコットランドヤード(=ロンドン警視庁)の刑事5人に扮したプレイヤーが対決します。怪盗Xが残す移動情報と目撃情報を元に、刑事は怪盗の居場所を推理し追い詰めます。ゲームは1ラウンドを1時間とし、24時間以内に怪盗を捕まえることができれば刑事は勝利し、怪盗は逃げ切ったら勝利します。
怪盗vs警察というわかりやすいテーマとシンプルなルールが魅力の傑作ボードゲームです。

ゲームの準備 
役割を決める

・プレイヤーのうち1人が怪盗Xとなり、残りのプレイヤーが5人の刑事となります。
・刑事役のプレイヤーが5人に満たない場合は、1人のプレイヤーが複数の刑事役を担当することになります。

刑事の準備

・刑事役が5人に満たない場合、複数の刑事役を担当します。チケットなどが混ざらないように注意してください。
① プレイヤーコマ
・5色の中から1つを選び手元に置きます。
② チケット
・次の枚数の各種チケットを受け取ります。
 タクシーチケット:10枚
 バスチケット:8枚
 地下鉄チケット:4枚
・移動のために使用し、使用したチケットは手元からなくなります。
・補充しないため、全部で最大22回移動できることになります。
③ スタートマスタイル
・ランダムに引き、その数字のマスにコマを置きます。

ミスターXの準備

① ミスターXバイザー
・目元を隠すためにバイザーを被ります。
② 移動ボードと筆記用具
・受け取って手元に置いておきます。
・ミスターXの移動を記録するために使用します。
③ プレイヤーコマ
・黒いコマを手元に置きます。
④ チケット
・次の枚数の各種チケットを受け取ります。
 タクシーチケット:4枚
 バスチケット:3枚
 地下鉄チケット:3枚
 ブラックチケット:5枚
 ダブルチケット:2枚
・刑事が使用したチケットを受け取るため、基本的に移動手段がなくなることはありません。
⑤ スタートマスタイル
・ランダムに引き、その数字のマスを秘密裏に確認します。この時、コマは配置しません。

チケットについて

・今いるマスに対応するチケットを使用し、移動を行います。
・タクシーは、それでないと動けないマスが多いものの、1マスしか移動できないので移動に時間がかかります。
・バスや地下鉄は、一度で遠くまで移動できますが、怪盗とすれ違ってしまう可能性があります。
・ブラックチケットとダブルチケットは、怪盗Xのみ使用できます。

① タクシーチケット
・白い線上を移動できます。
・1マス分移動できる通常の移動方法です。
② バスチケット
・青い線上を移動できます。
・下半分が青いマスがバスが使用できるマスです。
・バスで移動する場合、次のバスが使用できるマスまで移動します。
・移動した通り道上に怪盗がいても、逮捕とはなりません。
③ 地下鉄チケット
・赤い線上を移動できます。
・中央の数字の背景が赤いマスが地下鉄が使用できるマスです。
・地下鉄で移動する場合、次の地下鉄が使用できるマスまで移動します。
・移動した通り道上に怪盗がいても、逮捕とはなりません。
④ ブラックチケット
・タクシー、バス、地下鉄いずれのチケットとしても使用できます。
・移動した方法を隠す効果と特別な移動方法である"フェリー"のために使用します。
⑤ ダブルチケット
・2回連続で移動できる特別なチケットです。
・1回のゲーム中に2回しか使用できません。

ゲームのプレイ 
ゲームの目的

《刑事の勝利条件》
① 怪盗の周囲のマスを囲み、怪盗がどのチケットを使って移動しても刑事のいるマスに移動しなくてはいけない場合。
② 刑事の移動後、同じマスに怪盗がいる場合。

《ミスターXの勝利条件》
① 22時間、ダブルチケットを使用すると最大24時間分移動した後、ミスターXが捕まっていない場合。
② 使用できるチケットがなくなり、全ての刑事の移動ができなくなった場合。

ゲームの流れ

・ミスターXから時計回りで手番を行います。
・手番ではチケットを1つ使用し、1回の移動を行います。
・手番は最大で22回行います。

ミスターXの手番

・チケットがある限りは移動しなくてはならず、移動する際は必ず1マス移動しなくてはいけません。
・刑事に周囲のマスを囲まれ、どのチケットを使って移動しても刑事のいるマスに移動しなくてはいけない場合は、即座に怪盗は敗北します。

① チケットを使用する
・今いる場所から使用できるチケットを選択し、使用します。
② 移動する
・今いるマスから使用したチケットで移動できるマスを1つ選び、ミスターXを移動させます。
・コマは使用せず、移動後にミスターXがいるマスの番号を移動ボードに記入します。
・その後、記入したマスの上に、使用したチケットを置き、記入した数字を隠します。
③ 居場所の公開
・移動した手番が3,8,13,18,24の場合、移動後のマスの数字を刑事側に公開します。ボードの窓が大きくなっています。

刑事の手番

・チケットがある限りは移動しなくてはならず、移動する際は必ず1マス移動しなくてはいけません。
・今いる場所から移動できるチケットがなくなった場合、その刑事はそれ以上移動できません。

① チケットを使用する
・今いる場所から使用できるチケットを選択し、使用します。
・使用したチケットは怪盗に渡します。
② 移動する
・今いるマスから使用したチケットで移動できるマスを1つ選び、コマを移動させます。
・移動したマスに怪盗がいる場合は逮捕となり、即座に刑事が勝利します。

ゲームの終了

・ミスターXの手番と刑事5人の手番を刑事のチケットがなくなるまで繰り返します。
・ミスターXを逮捕できれば刑事の勝利、逃げ切ることができればミスターXの勝利です。

基本情報

  • プレイ人数:3-6人
  • プレイ時間:45分
  • 推奨年齢:10歳以上
  • 発売時期:1983年
  • 参考価格:4,950円
  • 受賞歴:ドイツ年間ゲーム大賞
  • テーマ:警察x怪盗
  • メカニクス:協力プレイ/推理/ブラフ
  • ゲームデザイナー:マンフレッド・ブルグラーフ/ドロシー・ガレル/ウルフ・フーマン