ティカル

Tikal


2-4

プレイ人数

90+

プレイ時間

10+

推奨年齢

難易度

隠された財宝を目指す
遺跡発掘陣取りゲーム

プレイヤーはマヤ文明の最大の遺跡『ティカル』を調査する探検隊となり、神殿の調査と財宝の獲得を目指します。手番では探検隊を派遣し、キャンプを建て、神殿の発掘や財宝の復元を行います。時にはライバルと神殿の所有権を取り合います。
「アクションポイント」というメカニズムの元祖ともいえる作品で、10点分のポイントを使い、様々なアクションを行うことができます。切り開かれていくジャングルや積み重なっていく神殿などのコンポーネントも素晴らしく、魅力的なテーマとシンプルなルールで、ぜひ遊んでもらいた傑作ゲームです。

ゲームの準備 
ゲームボード

・テーブル中央に広げておきます。
・ボードには4ヘクスが既に描かれており、ベースキャンプと2つの神殿と何もない密林です。

地形へクス

・アルファベットごとに分けてシャッフルします。
・アルファベット順に、アルファベットの面を上にして重ねて置きます。
(一番上がA、その下がB…一番下がGとなるようにします)
・積み重ねたへクスはボードの脇に置きます。

プレイヤーコマ

・各プレイヤーは色を選び、その色のコマを全て受け取ります。
(隊長コマ1体、隊員コマ18体、キャンプ2個)
・隊長コマは隊員コマと同様に扱いますが、コマの数を比べる際にだけ、隊長コマは隊員コマ3つ分として数えます。

神殿タイル

・四角い神殿タイルを数字ごとに分け、ボードの近くに置いておきます。

財宝チップ

・円形のチップはシャッフルし、裏向きの2つの山を作り、ボードの近くに置いておきます。

《財宝の価値》
・財宝は8種類あり、1種類につき3枚ずつあります。
・得点計算の際、持っている同じ種類の財宝の枚数によって次の価値を持ちます。
 1枚:1点、2枚:3点、3枚:6点

得点マーカー

・全プレイヤーのマーカーを、得点トラックの[1]の近くに置きます。(最初の得点は0です)

スタートプレイヤー

・最年長のプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

ゲームのプレイ 
ゲームの流れ

・スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。
・手番では次の行動を順番に行います。
 1. 地形へクスを置く
 2. アクションを行う(10AP)
・地形ヘクスを置く際に「火山タイル」が公開されると「得点計算ラウンド」を即座に実行します。
・全てのヘクスが置かれると、その手番終了後に、最後の「得点計算ラウンド」を行います。

1. 地形へクスを置く

・地形ヘクスの山から1枚めくり、ボード上に配置します。
・地形へクスの辺に描かれているいくつかの石は、探検隊が移動するために使う経路を表します。
・隣り合った2つのタイルを移動する場合、隣接する辺のどちらか1方か両方に石が描かれていないといけません。
・新しいタイルを置く場合は、新しいへクスへ探検隊が移動できるように置かなくてはいけません。
・火山には入れないので、火山のへクスを置く場合は石を無視して構いません。

密林ヘクス

・探検隊はこのへクスにキャンプを設立できます。
・同色のキャンプ同士や、キャンプとベースキャンプの間は、秘密の道でつながっています。
神殿ヘクス
・この地形に探検隊がいれば、一定の発掘ができます。
財宝ヘクス
・へクスの配置の際に、財宝チップをこの地形の上に置きます。置く枚数は、へクスに描かれた金の像の数です。
・この地形に探検隊がいれば、財宝を復元できます。
・全ての財宝が復元されたら、この地形は密林と同様になり、キャンプを設立できるようになります。
火山ヘクス
・火山ヘクスがめくられると、「得点計算ラウンド」を即座に行います。
・火山ヘクスには、石の経路があったとしても、入ったり通り抜けたりすることはできません。

2. アクションを行う(10AP)

・アクションポイントを10点分まで使って、次のアクションを好きな順番で好きなだけ実行できます。
・全て使い切る必要はありませんが、次の手番に持ち越すことはできません。

A) キャンプ間またはキャンプへの移動と配置

● キャンプ間またはキャンプへの移動
・キャンプ間をコマ1体につき1APで移動させることができます。
・移動できるキャンプは、自分のキャンプ間、もしくはベースキャンプと自分のキャンプ間です。
・他プレイヤーのキャンプ地にはこの方法では移動できません。
● コマの配置
・ボード上にコマを1体配置するには、コストとして1APかかります。
・ボード上のベースキャンプか自分のキャンプがあるヘクスに置きます。
B) コマの移動
・少なくとも1つの石が道を使い、隣接するヘクスへコマを移動させることができます。
・コマ1体を移動させるコストは、移動の際に踏み越える石1つにつき1APです。(合計3個の石があれば3AP)
・移動したコマは、神殿や石の上には置かないようにします。
C) 神殿の発掘
・得点計算の際、神殿からは描かれている数字の分だけ得点を得ます。
・初期値は1〜6ですが、この価値を上げるために神殿の発掘を行います。
・発掘には1段階につき1体のコマが必要で、1段階発掘するごとに2APかかります。(2段階発掘するには2体必要)
・1回の手番では2段階までしか発掘できません。複数の神殿を発掘するのは可能です。
・発掘を行ったら、数字が1つ大きい神殿タイルを取り、上に重ねます。2段階同時に行う場合も、2枚重ねます。
・もし数字が1つ大きい神殿タイルがない場合は、その神殿の発掘は行えません。
D) 財宝の復元
・財宝チップが残っている財宝ヘクスから財宝チップを獲得することができます。
・復元には財宝チップ1枚につき1体のコマが必要で、1枚につき3APかかります。
・1回の手番では2枚までしか復元できません。複数の財宝ヘクスで復元をするのは可能です。
・復元を行ったら、財宝ヘクスの一番上のチップを鳥、自分の手元に表向きで置きます。
E) 財宝の交換
・3APを支払うことで、自分が持っている1枚単独の財宝と、他プレイヤーの持つ1枚単独の財宝と交換することができます。
・手番プレイヤーが交換相手と交換する財宝を選ぶことができ、相手はそれを拒否できません。
・2つ、3つが揃っている財宝は交換できません。
F) キャンプの設立
・密林ヘクスや財宝がなくなった財宝ヘクスに、5APを支払うことでキャンプを設立できます。
・設立にはコマは必要なく、他プレイヤーのコマがいても設立できます。
・キャンプができると、ベースキャンプからそのキャンプまで秘密の通路ができ、自分だけが移動できるようになります。
・1つのヘクスには1つのキャンプしか設立できません。
・1人が設立できるキャンプは2つだけです。
G) 神殿に護衛を置く
・神殿ヘクスに置いているコマの数が最も多いプレイヤーは、5APを支払うことで、護衛を置くことができます。(隊長コマは3体分)
・護衛を置くことにより、得点計算ラウンドでこの神殿から得点を獲得できることを確実にできます。
・護衛を置く場合、そのヘクスにいるコマ1体を神殿の上に置きます。残りの自分のコマは箱に戻し、ゲームから取り除きます。
・護衛となったコマは、以降移動させることはできません。他プレイヤーのコマは移動できます。
・護衛が置かれた神殿を通り抜けたりできますが、発掘はできません。
・1プレイヤーが護衛を置けるのは、2つの神殿までです。

【得点計算ラウンド】

・火山タイルが公開されたら、タイルは一度脇に避け、即座に得点計算ラウンドを開始します。
・めくったプレイヤーから時計回りで順番に、(地形タイルはめくらずに)通常手番のように10APを使ってアクションを行い、得点計算を行います。
・全員の得点計算と獲得が終わったら、火山タイルをめくったプレイヤーの手番に戻ります。
・脇に避けていた火山タイルを取り、ボード上に配置し、通常通りに手番を行います。
・また火山タイルが公開されるか、全てのタイルが配置されるまで、通常通りに各プレイヤーが順番に手番を行います。

【得点計算】

① 神殿からの得点
・神殿の価値は、一番上に置かれた神殿タイルの数字です。
・自分の護衛が置いてある神殿、もしくは誰の護衛もなく自分のコマの数が最も多い神殿の得点を獲得します。
・コマの数が同数の場合、誰もその神殿から得点を獲得できません。

② 財宝による得点
・持っている同じ種類の財宝の枚数によって次の得点を獲得します。
 1枚:1点、2枚:3点、3枚:6点

ゲームの終了と勝者 
ゲームの終了

・全てのヘクスが置かれると、その手番終了後に、最後の「得点計算ラウンド」を行い、ゲームが終了します。

ゲームの勝者

・最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝者となります。

その他 
オークション版ルール

・より戦術的で運の要素が少なくなります。
・基本のルールは同じですが、地形タイルをめくるのではなく、オークションで獲得するようにします。
・プレイ人数と同じだけの手番を1ラウンドとします。

● ゲームの準備
・得点マーカーを[20]のマスに置きます。これを原資としてオークションを行います。
・各プレイヤーは手番表示器を受け取ります。

基本情報

  • プレイ人数:2-4人(BEST:4人)
  • プレイ時間:90-120分
  • 推奨年齢:10歳以上
  • 発売時期:1999年
  • 参考価格:5,600円
  • 受賞歴:ドイツ年間ゲーム大賞(1999年大賞)
  • テーマ:遺跡発掘×陣取り
  • メカニクス:タイル配置/アクションポイントシステム/陣取り
  • ゲームデザイナー:ヴォルフガング・クラマー/ミヒャエル・キースリング