トーレス

Torres


2-4+

プレイ人数

60+

プレイ時間

12+

推奨年齢

難易度

城の面積と高さを競う
傑作立体陣取りゲーム

プレイヤーは城ブロックを配置してより広くより高い城を作り、騎士コマをより高得点を狙える場所へ移動させ、「騎士のいる城の面積」×「騎士のいる高さ」の得点を競います。城を大きくする行動は他のプレイヤーと協力する必要がありますが、城の頂上は奪い合いになります。
ゲームが進むにつれて立体的に組み上がっていく城は絶景です。各プレイヤーが行う手番は10回しかなくミスが許されないシビアな感じがありますが、是非一度遊んで欲しい傑作ボードゲームです。

ゲームの準備 
ゲームボード

・テーブル中央に広げます。
・縁にあるのは得点トラックです。
・中央の8×8マスのエリアは城の建設予定エリアです。8つある城それぞれの最初の位置が示されています。

塔ブロック

・ボードの脇に置いておきます。
・8個を取り、ボード上の塔のマークがあるマスに1個ずつ置きます。
・これらは城の基礎ですが、ゲーム中に取り除かれることもあります。

得点マーカーと騎士コマ

・各プレイヤーは色を決め、その色の騎士コマ6個を受け取ります。
・得点マーカーは、得点トラックの0のマスに置きます。

アクションカード

・各プレイヤーは、自分の色のアクションカード10枚を受け取り、シャッフルして山札とします。

フェイズカード

・プレイ人数によって異なるカードを使用します。
・対応する人数のカード1枚を用意し、テーブル上に公開して置きます。
・残りのカードは箱に戻します。

スタートプレイヤー

・最も若い人がスタートプレイヤーになります。

初期配置

・スタートプレイヤーから時計回りで順番に、自分の騎士コマを1つずつ空いている城の上に置きます。
・各プレイヤーがそれぞれ別の城に騎士を1つ置いている状態になります。
・最後のプレイヤーは、空いている城の上に王コマを置きます。この城が最初の年の王の城となります。

《騎士のレベルについて》

・騎士のレベルは、騎士がいる場所の高さです。
・騎士がボード上にいればレベル0、塔ブロック2個の上にいればレベル2になります。

ゲームのプレイ 
ゲームの目的

・最も多くの得点を獲得しているプレイヤーが勝者となります。
・得点は、城の面積×騎士のいる高さです。

ゲームの流れ

・ゲームは1年を1フェイズとして3フェイズをプレイします。
・各フェイズの終了時に、得点を獲得します。
・最初のフェイズは4ラウンド、以降のフェイズは3ラウンド行います。(2人プレイ時は全フェイズ4ラウンド行います)
・毎ラウンド、全プレイヤーが時計周りで1回ずつ手番を行います。つまり、各プレイヤーが行う手番は10回しかありません。

フェイズの開始

・各フェイズが始まる前に、各プレイヤーはフェイズカードに示された数だけ塔ブロックを受け取ります。
・受け取った塔ブロックは、フェイズカードに描かれている形に積んで置いておきます。
・各プレイヤーが塔ブロックを使用する場合、そこから使用します。
・ブロックはいくつかの組に分けて置いておくことになりますが、これはそのプレイヤーがこのフェイズで実行できる手番の数を表します。

《ブロックが余った場合》

・各手番で残ったブロックは他の組に分配して置くことができます。
・分配の際に、ある組のブロック数が3つ以上になるように分配することはできません。
・分配できなかったブロックは共通のストックに戻します。

プレイヤーの手番

・プレイヤーの手番では、アクションポイント(AP)を5点分消費して、次のアクションを好きな順番で実行できます。
① 騎士を1つ配置 (2AP)
② 騎士を1つ動かす (1AP)
③ 塔ブロックを置く (1AP)
④ アクションカードを取る (1AP)
⑤ アクションカードを使う (1AP)
⑥ 得点トラックを進む (1AP)

① 騎士を1つ配置 (2AP)

・騎士1つにつき2APを消費し、手番中に何度でも行うことができます。
・騎士の配置は、次のルールに従います。
 - ボード上の自分の騎士コマの隣の空きマスに置きます。ボード上でも塔ブロック上でも構いません。
 - 隣のマスとは、縦と横のマスを指します。斜めには置けません。
 - 既に置いてある騎士のレベルと、同じかそれ以下でなくてはいけません。

② 騎士を1つ動かす(1AP)

・1マスにつき1APを消費し、手番中に何度でも行うことができます。
・アクションカードでルールを変更しない限り、次のルールに従います。
 - 騎士が動けるのは縦か横だけです。斜めには動かせません。
 - 1回の移動では1レベル分(1段分)しか上に登れません。下るのは何レベルでも可能です。
 - 王や自分のコマも含めた他の騎士コマがいるマスには入れません。
 - 塔の中を通り抜けることも可能で、いくつの塔ブロックを通り抜けたとしても1マスとして移動できます。

③ 塔ブロックを置く (1AP)

・1ブロックにつき1APを消費し、手番中に最大で1組分を配置するまで行うことができます。
・プレイヤーの前に数組に分けて置いてある塔ブロックのうち、1組分のみを1手番で配置することができます。
・使用する組はどの組でも構わず、使い切る必要もありません。
・アクションカードでルールを変更しない限り、次のルールに従います。
 - ブロックがある限り、どの城にどれだけブロックを追加しても構いません。
 - ブロックを置くことができるのは、既にある城の隣の空きマスか(床面積を広げる)、空いているブロックの上(高さを上げる)だけです。
 - 床を広くする場合、他の城と繋がるようにブロックを置くことはできません。
 - 城を高くする場合、城の面積よりも高くすることはできません。床が3ブロックなら高さも3ブロックまでになります。

④ アクションカードを取る (1AP)

・1枚につき1APを消費し、手番中に最大で2枚の獲得まで行うことができます。
・カードを取る場合、自分の山札から3枚引いて、そのうちの1枚を選びます。残った2枚は山札の一番上か一番下に戻します。
・2枚目を取りたいなら、これをもう一度繰り返します。
・獲得したカードは、その手番では使用できません。

⑤ アクションカードを使う (0AP)

・アクションポイントを使用せず、各手番に1枚だけアクションカードを使うことができます。
・同じ手番で獲得したカードは使用できません。
・使用したカードは箱に戻し、ゲームから取り除きます。

⑥ 得点トラックを進む (1AP)

・1APを消費し、得点トラックを1点分進めることができます。
・手番中に何度でも実行することができます。
・得点トラックの同じマスに複数の得点マーカーを置くことはできないため、同じマスに止まる場合、もう1つ先のマスに移動します。

フェイズとゲームの終了 
得点計算

・各フェイズの終わりに、プレイヤーは得点を計算し獲得します。
・得点計算は、「A:城のポジション」と「B:王のボーナス」の順番に計算します。
・スタートプレイヤーから時計回りで順番に計算を行い、得点トラックを進めます。
・得点トラックの同じマスに複数の得点マーカーを置くことはできないため、同じマスに止まる場合、もう1つ先のマスに移動します。

「A:城のポジション」

・各プレイヤーは、自分の騎士が1つ以上置いてある城それぞれについて得点を獲得します。
・複数の騎士が置いていたとしても、その城から獲得する得点は1つ分だけです。
・複数のプレイヤーが同じ城に騎士を置いている場合、それぞれのプレイヤーが得点を受け取ります。
・獲得する得点は、「その城の床面積となるマスの数」×「その城に置いてある自分の騎士の最も高いレベル」です。
・王コマがいる場合でも得点を獲得できます。

「B:王のボーナス」

・全員が城のポジションに関する得点を受け取った後、王からのボーナスを計算します。
・王の城に騎士を置いているプレイヤーは、現在のフェイズとその騎士のレベルに応じてボーナスを獲得します。
 ●第一フェイズの場合、レベル1の騎士がいれば5点のボーナス
 ●第二フェイズの場合、レベル2の騎士がいれば10点のボーナス
 ●第三フェイズの場合、レベル3の騎士がいれば15点のボーナス
・複数のプレイヤーが騎士を置いている場合、それぞれがボーナスを獲得します。
・ボーナスの対象となる騎士を2つ以上置いていても、ボーナスは1度のみ獲得します。

次のフェイズの準備

・全員が全ての得点計算を追えたら、次のフェイズを始めます。
・各プレイヤーは、フェイズカードに記された通りに塔ブロックを受け取り、自分の前に用意します。
・最も得点の低いプレイヤーは、王の移動を行うことができます。王コマをどの城のどのレベルの空きマスにでも移動できます。
・その後、最も得点の低いプレイヤーがスタートプレイヤーとなり、フェイズを開始します。

ゲームの終了

・3フェイズ後の得点計算を終えると、ゲームは終了します。
・最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

アクションカード 
ジャンプ

・2レベル高い隣の空きマスにジャンプします。
・移動先は縦か横で隣接している必要があります。

ブロック追加

・自分の騎士の真下にブロックを追加します。
・追加するブロックは自分のブロックのどの組から取っても構いません。
・新しい塔を作るために、レベル0の騎士の下にブロックを追加することができます。
・既にある城の床面積を広げるために使用することはできません。

ブロック配置

・共通のブロック置き場から1つブロックを取り、ブロックを配置します。
・配置ルールは通常のルールと同じです。

ドアtoドア

・騎士を同じ城のドアからドアへ移動させます。
・同じ城であれば、レベルがいくつ違っていても構いません。

斜め移動

・騎士を1つ斜めに1マス動かすことができます。この時、1レベル分上に登ることもできます。
・移動先は空きマスである必要があります。

AP6/AP7

・この手番に使えるアクションポイントが6ポイント/7ポイントになります。

ブロック移動

・空いているブロック1つを、別の空きマスの上に置きます。
・この移動で城を分割することはできません。
・城が1つのブロックでできている場合、城をなくすことができます。しかし城の総数が6未満にしてはいけません。
・城の床面積を減らすことで、床面積よりも高さが上回るようにすることもできません。
・他の城と隣接しないレベル0のマスにおいて、新たな城を作ることもできます。

騎士再配置

・自分の騎士1つをボード上から取り、別のマスに移動させるます。
・配置の際は、通常の配置ルールに従います。(自分の他の騎士と隣接しており、その騎士と同じか低いレベルであること)

騎士ジャンプ

・自分の騎士1つを選び、別の騎士を飛び越えて動かします。
・縦か横に真っ直ぐに進む必要があります。
・飛び越えた先の空きマスのレベルは、1つまで上か、いくつでも下のレベルです。

リンク

基本情報

  • プレイ人数:2-4人(BEST:4人)
  • プレイ時間:60-80分
  • 推奨年齢:12歳以上
  • 発売時期:1999年
  • 参考価格:7,000円
  • 受賞歴:ドイツ年間ゲーム大賞(2000年大賞)
  • テーマ:城建築×陣取り
  • メカニクス:タイル配置/陣取り/アクションポイントシステム
  • ゲームデザイナー:ヴォルフガング・クラマー/ミヒャエル・キースリング